2002/12/17
会社とはの話
転職したことがきっかけとなって、会社とは、そして社員とは何なのかということを深く考えるようになりました。
よく「会社のために社員が居るのではなく、社員のために会社がある」という言葉を目にしますが、これは正しくないのではないかと思います。社員のために会社があるのであれば、社員が好き勝手するために会社があるというニュアンスになります。これは社員が会社に一方的に寄生しているかのごとき言葉ですが、現実的な社員と会社の関係というのは共生であるべきなのです。つまり、「会社のために社員が居るのではなく、社員のために会社があるわけでもない」あるいは「会社のために社員が居て、社員のために会社がある」というのが正しい姿です。これは理想論であることは判っている上で述べますが、社員とはある目的のために存在している個人であり、その目的を達成するために行う数々の行為を補助する目的で会社という組織が存在し、会社という組織は個人が目的を達成する補助の見返りとして利益を得、自らを存在させるべきなのです。そしてこれは契約的に見れば逆も成り立ちます。すなわち社員は会社のために働く見返りとして給料という対価を得ているのですから。この相互共生を実現するためには会社の持つ目的と社員の持つ目的が一致してなければなりません。それが異なる場合は会社にとっても社員にとっても不幸となります。しかし、それが契約であるが故に会社のために働く見返りとして給料をもらうという、不幸の道を進む社員のほうが圧倒的に多いのが現実です。たとえば、私が前に居た会社というのは、その目的が私の持つ目的と明らかに異なっていました。つまり不幸の道まっしぐらだったわけです。私は6年も経ってやっとそのことに気づいたんですね。それで転職したわけです。
さて、現在の会社の目的は、一部無視できないような大きな点で私の目的と異なるところが無いわけではありませんが、おおよそは私の目的と同じ方向性を持っています。少なくとも、前に居た会社よりは幸せな状態ではないかと思います。
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