2002/12/18
究極のエンジニアの話
前回、私の目的と書きましたが、今回はそのことについてちょっと書こうかと思います。私にとっての目的とは、ずばり「究極のエンジニア」につきます。「究極のエンジニア」って何よ、と疑問に思うと思います。というのも、これはあくまで個々が持っているものであり、私にとっての「究極のエンジニア」が必ずしも他にとっての「究極のエンジニア」と一致するわけではないはずだからです。よって、今回の話は私にとっての「究極のエンジニア」であることを断った上で書きます。
そもそも「エンジニア」とは技術者のことです。よって、エンジニアと名乗るからには高い技術力を保有していなければなりません。技術力なくしてエンジニアを名乗ることはエンジニアという言葉に対する冒涜です。しかし、技術力だけがあればすなわち究極なのかと言えば、それは単なるエンジニアに過ぎず、究極をつけるわけにはいきません。技術力があるというのは必要条件ではありますが、充分条件では無いのです。では「究極のエンジニア」にとっての充分条件とは何なのでしょう。全てをあげることは出来ませんが、とりあえず思いつく限り列記するなら豊富な知識、独自の発想力、文章作成能力、管理能力、柔軟で懐疑的な視点、論理的思考能力、読解力といったものになるでしょうか。これらはてんでばらばらで方向性が無いように見えますが、実はたった一点のために存在する事柄です。それはすなわち、技術力を生かすための能力だということです。高い技術力を持っていても、それを生かすことができないのであれば、「究極のエンジニア」とは言えません。「究極のエンジニア」とは自己の保有する高い技術力を生かすことのできる能力を持っているエンジニアのことなのです。
さて、私は「究極のエンジニア」なのでしょうか。もちろん、違います。「究極のエンジニア」というのは目標であり、理想です。それは一生かけたとしてもたどり着けるものではありません。だからこそ「究極」なのです。そして、一生たどり着けないからこそ、私は「究極のエンジニア」に一歩でも近づくために、日々努力しているのです。


 

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