2002/06/22
空と海は何故青いの話1
海はどうして青いのか。何となくわかった気になっていませんか?正確に答えられる人がどのくらいいるでしょうか。
海の色が青いのは空の色が海に映っているからというのは、明らかな間違いです。この、よく信じられている間違いに対して、実際に実験で解を求めた人が居ます。どこの国の人の何という人だったかは忘れましたが、巨大なプールを作って、空の色がプールに映るか調べたのです。その結果、空の色が海に映っているから青いわけではないという結論に到達したのです。このことは、海に潜っても海水が青いことからも証明できます。空の色が映っている(=海面で反射されている)なら、水の中では青く見えることはないはずだからです。海が青いのは空が映っているからではありません。では、何故でしょうか。その理由を知るためには光と色というものの性質を考える必要があります。太陽光のうち可視光は、分光器にかけると、7色(赤、橙、黄、緑、青、藍、紫)に分かれます。この7色の光の組み合わせによって、物が赤く見えたり青く見えたりするのですが、色の見える基本的な原理は、ある色の物質が他の色を分散させるか吸収してしまい、その色だけを反射することにあります。赤い色の服は、7色の光のうち6色の色を分散させるか吸収させてしまい、赤い色しか返さないから赤いのです。さて、光の波長は赤に近づくほど長くなり、紫に近づくほど短くなります。そのうち、最も波長の長い赤と、波長が真中くらいの緑、波長が短めの青の3つの色があると、ほとんどの色は再現できます。これがRGBと呼ばれているもので、あなたが今、テーブルトークを読んでいるパソコン(あるいは携帯電話?)も、テレビも、この3つの光だけを用いて再現しています(これ以外にもシアン、マセンダ、イエローを使う方法もあるが、それに関しては、かつてテーブルトークの「デジカメ画質の話」でちょっとだけ書いたことがあるので、そちらを参照のこと)。
続きます。


 

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