2002/02/16
デマは諸刃の剣の話2
続きです。
今回のこの特定国民に対するデマの問題点を二つのパターンから考察してみましょう。一つはそれが嘘から出た真実であった場合、もう一つはそれがやはり嘘であった場合です。最初の場合ですがSYNflood攻撃の犯人がわかるまでには、かなりの時間を要すると考えられます。よって、実際に犯人が判明したときには、もう充分攻撃したという満足感が残り、やはりそうか、で終わってしまう可能性が高いのです。一方それが嘘だった場合、今までのデマの後ろめたさから怒りが拡散され、効果は極めて小さくなり、またその国の住民にとっては格好の攻撃口実を与えることになります。よって、トータルで損得を計算するとこのようなデマはどう転んでも相手を利するだけであり、無駄どころか逆効果にしかなりません。では、デマが存在せず、誰だかわからないということでフラストレーションが溜まっている状態で初めて犯人がわかった場合を考えてみましょう。このときの効果は極めて高いと言えます。何せ、今まで攻撃対象が存在していなかったところに突如攻撃対象が現れるのですから。ちなみに、今回の攻撃に関してはICQ経由で私が犯人というデマも流れたようです。理由は、2ちゃんねる攻撃が始まる前にIP偽装について記述し、2ちゃんねる攻撃が始まると公式発表よりも前にSYKfloodであることを指摘したということらしいですが、突込みどころ(ネット難民のことを考えると2ちゃんねるが潰れるのは困るという私が普段から言っていることと矛盾する、状況からSYKflood攻撃なのは馬鹿でもわかる、自分の遊び場を自分で潰す奴はいないなど)が多すぎたせいであっという間に消えました。
ネット上に出回っている私に対するデマが全てこんな感じで簡単に潰れるものなら楽なんですけどね。中には、物理的に不可能な「出来ちゃった婚」説(結婚したのが4月で子供が生まれたのが3月じゃ、できちゃった婚は出来ないよね)をばらまいて恥を掻いた上、信用まで失った人もいるようですが。狼少年に幸あれ。


 

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