2001/11/21
ワクチンプログラムも、の話
ウィルス対策というのは基本的には後手後手に回るものです。というのも、最も新しいウィルスはそれが発見されるまで対策することができないからです。
そういうわけで、後手に回るのは仕方がありませんから、ワクチンプログラムを導入したら、常に最新のデータファイルに更新するということが重要になります。これをきちんと行わず古いデータファイルを用いていれば、ウィルス対策ができていないと言われても仕方がありません。そういうわけで普通のワクチンメーカは自社でデータを置くサーバを持っており、そこに最新のデータファイルが置かれ、FTPなどで取得できるようになっていますし、ワクチンプログラム自身もスケジュールで定期的にデータファイルが取得できるようになっています。ところが、私の在籍している会社では外線へのFTPを禁じられており、そのためデータファイルを直接取得することができません。しかし、この状態が危険なのは言うまでもありませんから、外線に対してFTPの許されるマシンから最新のデータファイルを定期的に取得し、それをLAN内に配布するという手順を取っています。もちろんこのデータファイルはユーザがマシン起動時に自動的に取得に行くような仕組みになっており、全てのマシンが最新のデータファイルを共有できるようになっています。ところが、最近バージョンを確認したところ、なんと、最新のバージョンの二つ前のデータファイルしか置かれていませんでした。不審に思って問い合わせたところ、面白いことがわかりました。このデータファイルの取得は担当者がいて、その担当者は毎週金曜日にデータを取得し、月曜日の朝にサーバに置くというルールなのだそうです。今回はデータのリリースが金曜日に担当者が帰った後に行われ、その担当者は次の週の金曜日に休みを取っていたために二週間前のデータファイルしか置かれていなかったのです。もちろん、FTPできるマシンはFTP可能な曜日というのがあるわけではありません。金曜しかその作業をしないというルールに従っただけだというのです。
ウィルス対策くらいは大丈夫だと思ったんだけどね。
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