2001/11/20
続しし座流星群の話
昨日は流星群と騒いでも大山鳴動してねずみ一匹、なんて書きましたが、この予想が大外れでかなりたくさんの流星が見えたようです。失礼しました。昨日の流星群についてちょっと補足しますとピーク時には分80個、時間にして5000個程度の流星も観測され、東京でも場所によってですが、分に数個程度は観測できたようです。もっとも私の住んでいる場所はだいたい東京のど真ん中に位置するため、まったく見えませんでしたが・・・。
さて、この流星群でまたもや100年に一度という言葉が使われていましたが、何故か天文学とか天体系のイベントは100年に一度とか今世紀最後とかそういう言葉を使うのが好きなようです。今回のしし座の流星群も数年前に33年に一度と煽っておきながら、その舌の根も乾かないうちに100年に一度。少し宣伝が過敏に過ぎるのではないかと思います。例えば私が記憶している限りでは、今世紀最後の日食とやらを私は四度ほど見ました。そして毎度毎度、この宣伝工作に引っかかって最後と信じていたのですがさすがに四度目になってふざけるな、と怒りを覚えたものです。よく聞けば微妙な形容がついていて、嘘はついていない、ということなのですが、「日本で見られる今世紀最後の皆既日食」「北半球で見られる今世紀最後の皆既日食」「日本で見られる今世紀最後の日食」「今世紀最後の日食」と言われても、騙されたというイメージは拭い切れません。たしかに天文系のイベントは注目度が低く、マイナーなイメージが強いとは言え、わざわざ凄い煽り文句を唱えて、無理矢理にでもイベント化しようというのは一体何のためなのかわかりません。もちろん、私も含めてそういう煽り文句に乗せられて、つい見てしまう愚か者がいるから、やっているのでしょうけれど。
今回が100年に一度の大流星群だったということで見逃してしまって、がっかりしている人もいるかも知れませんが、きっと大丈夫ですよ。たぶん来年には1000年に一度の大流星群でもやってくるでしょうから。


 

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