2001/11/18
XPの話
WindowsXPが発売されました。OEM版のほうがアップデート版よりも安く、かつ発売も早かったという愚かな製品です。
私個人としては、OSをこれ以上新しくするための決定的な理由でもない限り、今のOSで充分だと考えています。とはいえ、業務としては当然XP対応を謳わないと売れないらしく、そのためにXPを入れたマシンが必要なようです。しかし、このこと自体、私は無駄だと思っているのです。今のユーザでわざわざ新しいOSに乗せ替えようというユーザがどれほど出るでしょうか。過去の資産を使えない方向に持って行きながら、新しい機能はほとんど役に立たないという代物の為に。今回のXP発売の為に深夜オープンした店もありましたが、売れ行きが良くありませんでした。これはOSメーカの自己満足の為、しかもそれが無料テスト作業(今までのWindows系OSでサービスパックという名のバグフィックスパッチを当てないでまともに動いたOSがありますか?)となるような代物にに自分の金を払うユーザはそれほど多くないことを証明しています。これを端的に表しているのが、この前の2000の最初の購入者と、今回のXPの最初の購入者が同一人物だったことも挙げられるでしょう。しょせん、マニアしか買おうと思わない程度の魅力しかXPには存在していないのです。現在私の在籍している会社におけるOSの比率は営業系はほとんどが98またはそのSEで、MEユーザは皆無、開発系はNTが多いですが、NTと2000の比率はほぼ半分です。所詮そんなものなのです。今後発売されるマシンにはXPが搭載されるでしょうが、マシンの購入需要も落ちています。新規購入ユーザが減っているということは、それだけプリインストールでXPを使う人間も減っているということになります。おまけにXP自体が売れていないのでは、XPに対応する意味がどれほどあるのでしょう。費用対効果まで考慮すると馬鹿馬鹿しくすらなります。
と私が言っても会社はXPに対応を謳いたがるでしょう。そろそろ、ほとんど効果のないXP対応という仕事に追われる日々が来そうです。


 

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