2001/07/19
時間と数字の英語の話
お百姓さんがいも畑に立っている外国人を見つけて「掘ったいもいじったな?」と尋ねると、外国人は時計を見てIt is eleven o'clock.なんて笑い話があります。今日は英語での時間と数字の話です。
時間を表す午前午後、時分秒。午前をA.M.、午後をP.M.と書いているのは略号だからですが、それぞれがどんな言葉の略かご存じでしょうか。A.M.はante meridiemというラテン語です。anteはイタリア料理屋でantepastaが前菜という意味だと知っていればbeforeの意味だとわかります。meridiemは正午を表しますので、これは正午の前、つまり午前という意味になるわけです。一方、P.M.の方はpost meridiemでこちらはもはや日本語になっている「ポストだれそれ」のときのポストと同じで、後に控えるという意味です。時間を表す単語にはminute,second,hourがあります。一番最初に誕生したのは当然ですが、時間を表すhourです。まずhourがあり、それでは大雑把過ぎるということで次にできたのがminuteです。最後にできたのがsecondですね。実はminuteやsecondは本来は角度を細分化するために作られたギリシャ語を英訳したもので、それが時間に転用されました。minuteには細分化されたという意味があります。そして、secondは二番目という意味です。二番目に誕生したからsecondなんですね。ちなみにもともとはsecond minuteと呼んでいたのですが、そのうちminuteが省略されてsecondになったという歴史があります。英語での数の数え方でelevenとtwelveが特殊で、あとは〜teenと増え、twentyとなります。teenはもともと10を足すという意味があり、thirteenは3に10を足すから13という意味になります。elevenは特殊で10を引くと残り1という意味です。twelveも同じで10を引くと残り2という意味の言葉です。これはイギリスで昔用いられていた12進数の名残と考えられています。tyは10倍するという意味の言葉です。
余談ですが英語で数字を学んでいたら円周率というのが出てきました。three point one fourと書かれていて円周率とわかったのですが普通the ratio of the circumference of a circle to the diameterを円周率と訳せますか?最近ではthe circular constantと書くようですが・・・。
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