2001/07/20
パフェとサンデーの話
パフェもサンデーもどちらもアイスクリームを使ったデザートですが、それぞれの語源はまったく異なります。
パフェの語源はヨーロッパのフランスで、「parfait」、英語で言うと「perfect」、つまり完璧という意味からです。これには逸話がありましてフランス人のあるシェフがグラスにグラスにたくさんの果物と生クリームとアイスクリームを盛りつけたデザートを作りました。いざ、このデザートに名前をつけようと思ったのですが、なかなかできず、悩んだ挙句、完璧という名前をつけたということです。フランス人らしいというか・・・。一方、サンデーのほうも逸話があります。こちらは地方までわかっていて、イリノイ州のエバンストン地方では清教徒が主流のため、安息日である日曜には当時流行していたアイスクリーム入りのソーダ水、つまりクリームソーダを販売することを禁止していました。そのため、日曜日になるとパーラーの売上が急激に落ちたのです。ところがあるパーラーの店長がアイスクリームにソーダ水をかければ問題無いという逆転の発想をし、これを売り出したところ大人気になりました。この発明の由来からそのデザートはいつしか、アイスクリームサンデーと呼ばれるようになりました。この頃はまだsundayを使っていましたが、のちに神聖な安息日の名前をデザートに使用するのはけしからんというクレームが付き、そのためサンデーの綴りはsundaeになりました。ですから、デザートのサンデーをsundayと書くのは厳密には間違っているということになります。
ところで、日本でまれにフルーツパーラー(fruits parlor)と書かれた看板を見かけますが、これは完全な和製英語です。英語ではsoda fountainと言います。ちなみに英語でfruitはホモセクシャルの隠語で、特に複数形になると意味が強くなります。よってfrutes parlorはホモが集まる場所という意味になってしまいます。そういえば同じくホモを表す言葉にkinkyという言葉があります。うっかり好きなタレントを聞かれてkinki kidsなんて言うと発音が同じですからあらぬ誤解を招くかもしれませんよ。


 

Topへ