2001/06/22
UVカットの話
本当は放射能三部作としたかったのですが、さすがに紫外線は放射能だ!と言えるほど厚顔無知でもありませんでしたし、かといって電磁波三部作にしたくても以前に電磁波の話を書いてしまっているのでそんなタイトルもつけられず、これだけ独立したテーブルトークになってしまいました。今日は紫外線の話です。
UVというのはUltraVioletの略ですから紫外線を表しています。だからUVカットというのは紫外線を除去することです。UV化粧品なんて表現をたまに見ますが、これだと紫外線化粧品になってしまい、体に悪そうですね。さて、UVカットですが、目安としてたいていは二つの指標値が書かれていると思います。一つ目はSPF値で、もう一つはPA値です。それぞれ何を表しているのかを知らないと、とんでもないことになります。まず、SPFですが、これはSunProtectionFactorで、紫外線の中でも特に肌に害があり、皮膚癌の原因となる紫外線、UV-Bに対する防御力を表します。これは「UVカット化粧品を用いた場合に日焼けを起こすのにかかる時間」を「化粧品を用いないで日焼けを起こす時間」で割った数値です。当然ですがこの数値が高いほど効果が高いということになります。対してPA値ですが、これはProtection-grade-ofUV-Aの意味で、+が効果がないわけではない、++が、効果がある、+++が非常に効果があるという三段階になっています。ちなみにPA値で防ぐ紫外線、UV-Aは害が少なく、肌を多少赤らめる程度です。よってPA値というのは化粧品としては意味があるのかも知れませんが、通常においてはあまり意味の無い指標です。
さて、最近はこのUVカットが車の世界にまで進出し、ガラスにUVカットガラスが使われるようになりました。RV系の車は標準装備が当たり前、大型セダンにもUVカットガラスが使われるだろうと言われているようです。理由は語るまでもないのですが、車の販売が需要難に陥り、売りつけられるのが独身女性になったからです。例の故鈴木その子女史のおかげで美白ブームが継承しており、白い肌を守るためにUVカットを装備していないと車が売れなくなったんですね。
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