2001/03/03
テーブルトークRPGの話3
昨日の続きです。ダンジョンズ&ドラゴンズが発売され、日本でも一気に火がついたテーブルトークRPGでしたが、ここで同人誌検閲事件というのが発生します。
ことのいきさつの細かいことはわかりませんし、これがその会社とアメリカの会社との契約のもとに行われた行為なのかも知りません。しかし、現実に起こったことはわかっています。国内でダンジョンズ&ドラゴンズを販売していた会社の社員が同人誌即売会場を視察。その場で版権を持ち出して自社製品に関して書かれている部分をすべて黒塗りにさせたのです。そんな馬鹿な、と思うかも知れませんが、これは事実です。当時の関係者に確認すればわかることです。覚えている人もいるかも知れませんが、当時人気のあったさる漫画のモンスター名がこのダンジョンズ&ドラゴンズから取ってきたものであったため、その会社から著作権違反ということで訴訟を起こそうとしたため、慌てて編集者がその会社まで行って土下座してきたという事件もありました。この時、私は初めて自分で同人誌を刊行しました。タイトルは「新○著作権対策マニュアル」というもので、この事件をどうやって切り抜けるかというマニュアル本です。私自身もアクションとしてアメリカのある有名なゲームサークルに日本でどんなことが行われているかを書いて送っています。この事件はその後アメリカの販売元の介入があり、沈静化しました。サークル暗黒教団はその次の年に結成され、アルパ(オールファンタズムアドベンチャー)という同人誌を刊行。さらに翌年にはサークルDRAが結成されました。DRAは年に三回のコンベンション(ドラコン)を主催、さらに既存のテーブルトークRPGに飽き足りなくなっていた私はアリクスシリーズというシステムを発表、オリジナルゲームを作成しているサークルを集めてオリジナルゲーム春期コンベンション(通称オリ春コン)を開催します。これはたしか三年ほど続いたと思います。この頃から時代はカードゲームへと移行しており、テーブルトークRPG業界は徐々に活気を失っていきます。
明日に続きます。


 

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