2001/03/04
テーブルトークRPGの話4
昨日の続きです。
サークルDRAはテーブルトークのブームが沈滞化しつつあることを危惧し、その主体をテーブルトークからカードゲームへと徐々に移行していきます。これはテーブルトークRPGのブーム時にコンピュータRPGからテーブルトークRPGに人が移動したようにカードゲームから逆にテーブルトークRPGへと人を移動させることを狙ったもので、テーブルトークRPG回帰運動と名づけられました。DRAブランドでは「ありがちサスペンス劇場」というオリジナルカードゲームが好評を博し、またブーム化していた同人カードゲームの批評誌「カードを切る!」の刊行などもあり、カードゲーム移行自体はある程度の成果は収めましたが、テーブルトークRPG回帰運動としては明らかな大失敗でした。時代は完全にコンピュータRPGに移行しつつあったこともわかっていましたが、それでも私のテーブルトークへの夢はまだ残っていました。しかし、翌年にはついにサークルMの解散という大事件があり、サークルMの若手中心であったDRAも同時に母体を失って空中分解。過去に集めた人材を元に新生DRAを作りますが、こちらも一年の活動ののち「新宿三大聖地(巨大地下喫茶店は漫画喫茶に変わって消滅。ドムドムは店内でのゲーム禁止。飯田橋の青少年センターは有明に移転)」を失って、休眠状態となります。これは事実上の解散でした(解散とは言っていませんし、解散したつもりもありませんが)。テーブルトークRPGはブームの話で書いたとおり、現在は地下に潜っており、新しいゲームもほとんど刊行されなくなりました。私自身もすでにこの一年ほどテーブルトークRPGを行っていません。こうして現在に至るわけです。では、本当にテーブルトークRPGは終わってしまったのでしょうか。もちろんネットワークRPGとして残っている、という見方もあります。しかし、相手の顔が見える状態でのテーブルトークRPGというのはもう行われないのでしょうか。
それは現在のテーブルトークRPGとは違う形かも知れませんが、私は、いつかまた行われる日が来ると思います。大ブームとはならないでしょうが。そのときまで、この続きは取っておきましょう。
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