2001/02/07
偽物問題の話2
昨日の続きです。そもそも本家ソフトがパロディソフトというものを攻撃する必要は、本来はまったくないはずです。
小夜香計画というプロジェクトを立てている私にとっては、この「信念のないソフト作家」と同じ「ソフト作家」と見られるのはとても恥ずかしいです。例えば私のソフトに通称小夜語呂と呼ばれる、番号語呂合わせソフトがあります。このソフトの原形は90年初頭にDOSアプリとしてリリースしたものが始まりですから私は「元祖語呂合わせソフト」を名乗れる立場にいると思います。しかも小夜語呂をリリースしたとき、番号を語呂合わせするというソフトは皆無でした。だからこそ小夜語呂は通算で1万ダウンロードを記録できているのです。今、語呂合わせソフトを検索すると、多数見つかります。私は彼等に対して充分私の真似をした、と言える立場だと思いますが、そうは言いません。なぜならそれらのソフトは明らかに私の作った小夜語呂よりも多機能であり、かつ優秀だからです。フリー作家は誰もが他のソフトに影響を受け、そのコードをもらったり、動きを見たりして真似した経験があるはずです。フリー作家がフリーでソフトを作る理由には自分が受けた恩恵を還元するという心があるからだと思います。少なくとも私はそうです。自分より優秀なソフトが生まれれば自分が原形となるソフトを作ったことが無駄ではなかったことになりますし、また本家としてそれよりも優秀なソフトを作らなければ、と思います。パロディを作られた、真似をされたというのはそれだけ人気があるからです。自分達のソフトは人気がある、ということを認識して、むしろ喜ぶべきことでしょう。それを潰そうと傲慢なメールを投げて脅すという姿勢には疑問を持たざるを得ません。だいたいパロディソフトが本家のソフトよりも普及するということは基本的には有り得ません。何故ならパロディは所詮パロディなのですから。それがなぜパロディソフトのほうに人気が出て、慌てて弾圧しなければならなくなったのか。
明日に続きます。
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