2000/08/20
書き順の話
以前に書きましたが私は国語が得意です。少なくとも長文読解で解答を間違えた記憶がありません。そんな私が唯一苦手だったのが書き順の問題です。
書き順というのはもっともナンセンスな学問です。これを習うことによって役に立つということはおよそ考えられません。こんなことを書くと国語のお偉いさんから怒られてしまうかもしれません。しかし、私は彼等の言い分に完全に反論できます。よく言われることとして、書き順通り書けば美しい文字になるというものがあります。では、彼等は年賀状などを手書きで書いているのでしょうか。大抵は印刷にちょっとだけ私信とか、良心的なもので手書きのコピーでしょう。これだけワープロ全盛となった時代に手書きでの文字の美しさなど、何の意味もありません。私は全て手書きだ、とおっしゃいますか、では別の回答を用意しましょう。この「書き順通り書くと美しい」というのはまったくの迷信に過ぎません。それを今から証明します。右という字と左という字の書き順をご存じでしょうか。痛いところを衝かれた、と思ったでしょう。私はちゃんと知っていますよ。右はノから書き始め、左は一から書き始めます。右と左とでそれほど字に違いがあるとは思えないにも関わらず、書き順が違うのです。このナンセンスさで充分書き順の無意味さがわかるでしょう。ちなみに何故こんな馬鹿げたことになったかというと、漢字が象形文字だからです。漢字はまず右から誕生しました。右のノは人間の右の肩甲骨を表わしています。左は本来は右と左右対称の字でした。しかし、これを書くと異様に書きづらいことがわかると思います。そこで、中の口が何時の間にかエにすりかわり、さらに上の部分が入のような字、全もどきになりました。それが更に変化して左となったのです。この、入の書き順の名残が左という字の書き順の元です。
日本の教育は詰め込み教育とか暗記教育で、創造力を育てないと言われて久しいですが、当たり前な話です。なにせ母国語という最も基礎となる学問の最初で書き順という、一応法則はありますが例外だらけで無意味な詰め込み教育、暗記教育を受けているのですから。
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