2000/07/30
先読みの話
先読みといってもキャッシュの話ではありません。PC関係の話題だと思われた方、ごめんなさい。映画の話です。今回はネタがばれるようなことを書いていますから、タイタニックとジュブナイルをこれから観るという人は読まないほうがいいかも知れません。もっともジュブナイルは前評判の割にはスカであることに定評のあるフジサンケイ映画ですから、まともな人は観ないでしょうから、ネタバレても関係ないでしょうけれどね。
これは私の映画の見方のせいかも知れませんが映画がつまらなくてしょうがないです。というのも、先が読めてしまうからです。もともと映画はそれほど観るほうではありませんが、最近観た映画の中でも特につまらなかったのがタイタニックとジュブナイル（こちらは正確にはノベライズを読んだのですが）ですね。この二つがつまらなかったのは、全体の10分の1も見ずに結末まですべて見えてしまったからです。これは私がもともと作家志望だったせいなのですが私は本でも映画でもそうですが、常に「自分だったらこうするな」とか「こうすると受けがいいだろうな」ということを考えながら見ています。タイタニックの場合は「これを伏線にして、あれも伏線にして」なんて思いながら観ていたらそれが100%一致してしまったために白けたのです。ネタバレになるので詳しくは書けませんが、最後の宝石の落ちまでプロローグでわかってしまったんですから。ジュブナイルに至ってはこれはネタバレになってもいいでしょう。これが最初のほうでわからないほどおろかな人もいないでしょうし。偽ドラえもんエンディングそのままじゃないですか。しかも、何のひねりもありません。馬鹿馬鹿しい。
タイタニックにしてもジュブナイルにしても映画の命はストーリでしょう。最も重要なストーリで私ごときに読まれるような脚本を書いてちゃ駄目ですよ。このままじゃただでさえ終末が見えている映画が本当に消え失せますよ。もっとも、売りはどちらも「特撮」でしたっけ。つまり内容はどうでもいいってことですな。やれやれ。
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