2000/04/30
ブームの話2
初心者を鍛えるというので誤解しないで頂きたいのはただ叱れ、という意味ではありませんし、もちろん甘やかせという意味でもありません。前に書いた先輩の話と矛盾するように見えるかもしれませんが、最後までお読み頂ければ理解して頂けると思います。
この辺の感覚は微妙なのですが、叱りつつ教えるというバランスを保つということです。実際、あまりに微妙すぎて私自身、完璧にできているとは思えません。時に突き放し、時に甘やかし、というやり方も必要ですし、突き放しながら教えるという、高度なテクニックが要求されることもあるからです。少数の人間が見ている場と多数の人間が見ている場とでも違ってきますし、相手の初心者度によっても全然違います。この辺はかなり難しいので例を出して説明しましょう。BIOSのアップデートの仕方を教えてくれという初心者がいたとします。この初心者に対して「馬鹿やろ、顔を洗って出直してきやがれ」と書くのは突き放しです。「この場合はこうこうこうするんです」と細かに書くのは甘やかしです。突き放しながら教えるというのは「馬鹿やろ、どこどこを見てから出直してこい」という書き方です。もちろんどこどこを見ればやり方が書いてあります。「サーチエンジンでBIOS,UPDATE,やり方で検索すればわかることです」というのも突き放しながら教える書き方です。初心者は次に質問する前に自分で調べるでしょう。ちょっと冗長にはなりますが「馬鹿やろ、こうこうこうするってことぐらい知っておきやがれ」という書き方ももちろんあります。また、相手が突拍子もないことを言った場合の対応というのもあります。この場合もただ駄目だというのではなく、何故駄目なのかを説明した上で駄目だということが重要です。本当にどうしょうもない人に対してもただ叱るのではなく、何故叱るのかを説明した上で叱るということが重要になります。なんだか子育ての話みたいになってしまいましたね。
熟達者を自認するみなさん、下をきちんと鍛えていますか?布石は打ってありますか?ブームが去ればそれに関する代物が手に入りにくくなり、次のブームが来なければ結局は自分も苦しみますよ。
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