2000/05/01
本屋の話
本の話というのはよく書かれる話題ですが、本屋の話というのは書かれているのをあまり見たことがありません。せいぜい椎名誠氏がその著作の中でちょこっとだけ書いているくらいです。
前に書きましたが私は年に300冊くらい本を読みます。古本屋とか駅の売店、コンビニで買うこともありますが、大抵は普通の本屋で買うわけです。色々な本屋を使っているわけですが、近くに出版関係会社が多いためか良い本屋が集中しているのが東京の飯田橋界隈です。その中でもBOOKSサカイ深夜プラス1は愛用
の店でした。この本屋はミステリ関連では全国的に有名なお店で、店舗は小さいのですが出版業界ではここで見つからない本は他の店で探しても見つからないと言われています。この店のよいところは、とにかく見やすい配列と品揃えが私好みだということです。惜しむらくは、昼に行くとバイトの店員の態度が悪いことがあることす。その点、店員の質がぴか一と言っていいのは文鳥堂です。ここはたしか2年ほど前にできたばかりの本屋なのですが何度行っても気持ちのよい店です。私の経験談ですが、ある本を探していたのでレジで聞いたところ店員の一人が走ってその本のあるところまで行き、目的の本を手渡ししてくれました。しかもその途中で落ちていたゴミをさりげなく拾って自分のポケットに入れるという凄さ。本もいつも奇麗に並んでいますし、店員が本が好きだというのがよくわかります。
逆に店員教育が最低の店は文句なく神保町のSでしょう。特にSBMという店の2階は最低です。本がいくら乱れていようと直そうとしないし、レジで客が左に並んでいてもいきなり右に並びなおさせたり、傍若無人の限りを尽くし、万札で支払いをすれば露骨に嫌そうな顔をし、おまけにお釣りを投げてよこします。一度ちゃんと渡せよ、と言ったことがあるのですが、膨れっ面になってそっぽを向いて知らん振り。日本一酷い店じゃないかと思います。
そういうわけで、どんなに品揃えが良くても、私はあそこでは買いませんし、どんなに品揃えが悪くても店の感じの良い店で買います。あそこの店員には文鳥堂の爪の垢でも飲んでもらいたいものです。
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