2002/11/25
ブルーレイディスクの話3
続きです。
さて、最後のDVD+RWですが、これは実はDVDフォーラムで定義されていない規格です。つまり、独自仕様なのです。この規格はDVD−R/RWに満足できないメーカが作っただけあって、いろいろと面白い機能が入っています。たとえばCD−Rでは存在していた追記(一度記録したメディアのデータを消去せずに追加できる機能。本来のDVD規格には存在していたが、追記できるドライブが存在していなかったため、対応しているドライブは、ほとんど存在しない)が可能になっていることや、ファイナライズ不要など、DVDビデオも作りたいし、バックアップにも使いたいという人に向いているようです。この規格を推奨しているのはNEC、ソニー、ヒューレットパッカード、フィリップス、リコーといった企業です(NECとソニーはDVD−R/Wと両天秤なわけだ。そのためDVD±R/Wと表記することもある)。ここまで読んで正しく状況が理解できたという人は、そんなに居ないと思います。ようするに、それだけ書き込み可能DVDの世界というのはぐちゃぐちゃでどろどろで、わけがわからないものだと考えてくれれば良いと思います。さて、ブルーレイディスクに戻りましょう。実はブルーレイディスクというのは、もちろん微妙にマイナーチェンジはしていますが、原理的には書き込み可能DVDのレーザ光を青色レーザにしただけです。青色レーザは波長が短く、焦点を小さく出来るため、同じ面積に対して細かく光を当てられるため、大容量が実現できる、ということらしいです。この規格は、上述のようにぐちゃぐちゃだったDVD規格の乱立の二の舞を演じることを防ぐため、最初からLG電子、サムソン、シャープ、ソニー、トムソンマルチメディア、パイオニア、日立、松下電器、ロイヤルフィリップスの9社が連合した上で立てられました。しかし、これで書き込み可能DVDのような失敗は無いだろう、なんて考える甘い人は居ないでしょう。
続きます。


 

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