2002/08/30
匿名掲示板への期待の話1
2ちゃんねるを中心とした匿名掲示板群は、相変わらず好調の様です。私も匿名掲示板には、その可能性に期待を寄せている一人であり、裁判など色々と問題は抱えていますが、現在の盛況が続いてくれればいいなと考えています。
私は期待を寄せていると述べましたが、その期待とは、私が以前から主張していたことが実現でき、またその思考訓練にもなるという点です。これは私が、かなり前、niftyのフォーラムでスタッフをしていた頃よりも前から一貫して述べていたことですが、「発言は誰がしたかではなく、何がされたかで判断すべき」という主張です。これは常識的に考えれば、すごく当たり前のことだと思います。発言は、その内容が問われるべきであり、内容以外のファクタが入りこむ余地はないはずだからです。しかし、現実的には、ある発言に対しては、その発言者の過去の発言(これはある程度仕方ないとは思うが・・・)、本来は発言の内容との因果関係の薄いはずの、発言者のプロフィール、経済レベル、人格、私生活、その他もろもろの要素という色眼鏡、フィルタをかけて判断しがちです。それが極端になると、「犯罪者だから」という理由で作品の内容を吟味されずに日本冒険作家倶楽部に加盟させてもらえないというような、おかしな事態になるわけです(しかも、このような馬鹿げた判断をする国は日本ぐらいだとは思うが)。このような判断がまかりとおると、普段、めちゃくちゃなことを言っている人が極めて良い発言をしたとしても、その発言内容をろくに判断もせずに、「その人の発言だから」という、根拠の薄い理由で悪い発言とみなしてしまいます。これはどう考えても非常に不健全な状態だと思いますし、だいいち、せっかくの名案を握りつぶす可能性が高いわけですから、自分自身が損をするような行為でもあります。では、何故このようなことがまかり通るのでしょうか。私には、その根本理由は判りません。よって想像することしかできません。
続きます。


 

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