2002/05/20
サービスと価格の話
以前、ドメイン登録代行業者の怠慢さについて記述したことがありますが、よっぽど評判が悪かったのでしょうか、その会社のドメイン登録代行サービスが終了し、他社に移行する旨のメールが届きました。今度の会社はそれなりの大手ですので、ある程度安心していますが、OCNエコノミーにしろ、今回のドメイン延長騒動にしろ、ここのところサービス関係でツキが無いので不安は残ります。
私はチップという概念のある国に住んでいたせいなのか、もともとサービスというものを無料だとは思っていません。サービスに対しては、それなりの対価が必要だと思っています。もちろんサービスが良くて安ければ言うことはないのですが、世の中はそんなに甘くはありませんから、多くの場合で価格かサービスかのどちらかにウェイトを置く必要があります。つまり安い中でもサービスのできるだけ良いものを選ぶか、サービスが良いものの中でできるだけ安いものを選ぶかという二択に行きつくわけです。そのときには、多少高くてもサービスの良いほうを選ぶのが私の考え方です。つまりウェイトを置くべきはサービスなのです。なぜなら、そこに市場競走原理とユーザ心理の関係が存在するからです。大部分のユーザはサービスよりも値段にウェイトを置きます。するとサービスが良くて値段の高いビジネスはどうしても競争力に劣ることになり、競合した場合は価格を下げるか、付加価値を増大させることで生き残りをかけます。よって、より良くなることはあっても、落ちることはありません(もともとそのビジネスを選択したユーザはサービスを買っているため、サービスを落とした瞬間にユーザの支持を失う)。しかし、サービスが悪くて値段の安いビジネスは、もともとユーザが価格を買っているので競合した場合には価格を下げるしか道が無く、その結果サービスをより悪くするしかありません(もちろん、悪くなるのはサービスであり、価格的には安くなっているので、良くなると取ることもできる)。
そういったわけで、サービスを中心に選んでいたのですが、最近は予想に反してサービスを悪くするだけの高いビジネスばかり掴まされているようです・・・
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