2001/12/29
FSW作らずの話
この前、ベクターさんからメールが来て気づいたのですが、実は小夜香計画でリリースしたフリーソフトウェア。今年は一本もなかったんですね。
もちろん、非公式のソフトウェアならいくらでも出しているのですが、小夜香計画を冠したソフトは一切作られていませんでした(非公式なソフトウェアというのは「MP3プレイヤー用ファイル移動プログラム」とか「ラウンジ保守支援用プログラム」とか「おんらいんじゃんけんシステム」などがある)。私のプログラムにおけるむらが激しいことがよくわかります。そもそも、前に書いたと思いますが、私が小夜香計画とか言ってプログラムを書き出すのは、自分のストレスの発散のためというのが主です。たとえば仕事でやりたくないようなプログラムを書かされたときなど、自分の書きたいプログラムを書くことでストレスを発散させて、精神の安定をはかることが多いのです。去年は私にとってやりたくない仕事ばかりで、小夜香計画も充実しましたが、今年に入ってからは色々な意味で楽しい(たとえば、ワーニングはエラーではないという文化からやってきたコードの手直しとか、納期が厳しすぎて仕様書より先にコーディングとか)仕事が多く、ストレスを感じる暇すらなかったのかもしれません。また、私が作らなくても誰かが作る、というのも理由の一つだったかもしれません。小夜香計画は「誰も手を出していない分野」において、とりあえず小さくても初めの一歩を刻むことというのが、その特徴の一つですが、これだけ猫も杓子もプログラマになってしまった世界では、私が書かなくても誰かが書くだろうといって終わってしまいがちなのです。もちろん今だ誕生していないアイデアとして「タイピングゲーム作成ソフト」というのもあるのですが、タイピングソフト自体が乱造につぐ乱造で自ら市場を破壊し、完全に一過性のブームで終わりそうな状況で、これを今更作ったところで面白くないだろうな、ということで辞めてしまったのです。
では、もう小夜香計画はおしまいかというと、そんなことはありません。来年、少なくとも「ちょっと便利なソフト」を作る予定が出来ています。まだ内容に関しては秘密ですが・・・。


 

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