2001/07/02
クーラーの話2
今日は昨日の続き、クーラーのドライの原理です。
Web上で色々と検索してみたのですが、いまいちよくわかりません。とはいえ、断片的な情報を得ることはできましたので、間違っているかもしれないことを覚悟の上で書きます。除湿の方法は除湿材を使うのが一番楽なのですが、まさかクーラーを使い捨てるわけにはいきません。また除湿材は飽和に近づくにつれてその効果を落としていきますから、連続使用すればするほど除湿性能が落ちてしまいます。除湿材を昨日紹介したヒートポンプの原理のようなものを用いて定期的に低湿度に戻すというものもあるようですがよくわかりませんでした。一般的なドライの方法はこれまたどこかで習ったはずの飽和水蒸気量の原理を用います。飽和水蒸気量というのは気体中に存在できる水蒸気の重さです。これは高温になればなるほど増え、低温になればなるほど減ります。ということは、気体の温度をある温度まで下げてしまえば空気中の水蒸気は飽和してしまい、飽和しきった分は水に液化するということです。氷水を入れたグラスの周りに水滴がつく、この原理と同じ原理ですね。それがドライの原理です。クーラーの機能で冷やされた気体の入ったパイプを常温の空気に触れさせると空気の温度が下がります。これが昨日説明したクーラーの仕組みなのですが、このときに空気を目的とする温度よりも遥かに低い温度に冷やすことで、水蒸気量を飽和させ、水滴にします。こうして水分の減った気体を実際に使用する温度に戻すと、湿度が減るということになります。例えば温度30度で湿度65%のときに空気1立方メートルに含まれる水蒸気の量は約19.5gとなり、28度で湿度50%の時に含まれる水蒸気の量は約14gとなります。温度を一端17度まで冷やせば飽和します。
さて、ドライの原理を考えるとドライを使ったほうが電気代がかかりそうな気がします。ところが、メーカーの説明ではドライを用いたほうが電気代は安いというようなことが書かれています。ここのところがよくわかりません。どこかで情報を公開していませんかね。


 

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