2001/04/28
ネットは公共物?の話
実はてらゆかが閉鎖する直前に出ていた話題が「ネットは公共物か」という話でした。私は実はこの問題のために色々と資料を漁ったり、てらゆかの過去ログを読んだりしていたのですが、てらゆかが無くなって宙に浮いてしまいましたので、もったいないですから、テーブルトークのネタとして使わせてもらいます。
この問題、このままでは絶対に解決しないんです。何故ならネットにしても公共物にしてもどちらもあまりに抽象的な概念で、まず最初にこの場合のネットとは何を表しているのか、公共物とは何を示しているのかを定義しなくてはなりません。例えばインターネットそのものをネットと考えるなら、これは公共物ではありません。NICを初めとする管理組織から我々が借りているものです。つまり私物と言っていいわけです。E-MAILもネットの一部です。これは公共物かというと微妙です。この場合の公共物の定義も難しいです。公共物を「公開していいもの」「自由に使っていいもの」と定義してみましょう。私物の場合もありますし私物でない場合もあります。私はSPAMのような不特定多数を相手に送られた宣伝メール類は公開されても文句は言えないと思います。会社で相手先からのメール。これも場合によっては上司や部下、同僚に公開しなければならない場合があります。ですが、個人的な私信を公開するのはまずいと考えています。つまりケースバイケースで私物になったり公共物になったりするということです。コンテンツはどうでしょうか。どこかでリンクフリーなら完全にパクッても構わないなんて話題を見ましたが、完全な公共物と考えるならそれもアリということになります。実はこのへん、オープンソースはどうなるなんて話もありますから一概になんとも言えないのですが、私は特に注釈がなければ私物と考えるべきじゃないかと思います。つまり無断転載禁止と書かれているサイト以外のサイトは転載してもいい、ではなく、転載自由と書かれているサイト以外は無断転載禁止と考えるべきだということです。
だいぶはしょりましたがこんなような話を書きたかったんです。しくしく。


 

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