2001/04/24
てらゆかの話1
てらゆか・・・TERRAZIと愉快な仲間達というニュースサイトが閉鎖しました。閉鎖直前まで関係した人間として一筆書かざるを得ないでしょう。そもそもサイトなんてものは開くのも自由なら閉じるのも自由なんです。いまさらがたがた騒ぐなという話もありますが、私はあのサイトには他のサイトにない強力な魅力が眠っていると感じ、それを開花させたかっただけに途中で消えてしまったのが残念でたまらないのです。
てらゆかというサイトを知らない人のために説明しますと、てらゆかというサイトは管理人のTERRAZIさんがニュース記事を引っ張ってきてそれに自分でレスをする、そのレスに一般ユーザがレスする、という形で記事というテーマに対して意見交換ができるというサイトでした。しかし、とシステムに色々と問題を内包しており、特にTERRAZIさんという人物があまりに強烈であるが故に誤解を招くべくして招いたのでした。TERRAZIさんというのは強烈な魅力を秘めていました。それも正義としての魅力ではなく、悪としての魅力です。善悪というものに絶対的な視点はありませんから私がここでの善悪を定義しますと、多数決で負ける側、です。実はTERRAZIさんは偽善者だとか攻撃的だとか色々言われていましたが、その意見には常に同じカタルシスが存在しており、それが多数決で少数となる意見という点だったのです。TERRAZIさんの発言はあまたのニュースサイトと同じような、口当たりの良い意見ではありません。むしろ反発され怒りと恨みを買うような意見です。でも、そこに悪としての魅力があったのです。善というなまっちょろい魅力を持つ人間なら幾らでもいます。しかし、悪としての魅力を持つ人間はほとんどいません。TERRAZIさんはそれができる人だったのです。ですからてらゆかというサイトはTERRAZIさん自身が悪であることを宣言し、悪のサイトを名乗ってしまえば、物凄く魅力的でかつ吸引力のあるサイトとなり得たのです。でも、そうしませんでした。TERRAZIさんは自分が悪だとは最後まで思わなかったでしょう。
明日に続きます。


 

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