2001/04/10
忙しい理由の話
ここのところ、妙に忙しいです。なぜにこんなに忙しいのだろう、と考えてみたところ、どうも現在の業務のせいらしいです。
業務自体ももちろん忙しいのですが、勤務時間自体は以前とたいして変わっていない、むしろ減っています。しかし、業務の内容というか質が大幅に変化しました。私が今扱っている、そして今後も扱うだろう業務というのは非常にローテクの世界で、言っちゃうとWindowsと心中、しかも将来性はまったくないという代物です。この代物の具体的な内容は避けますが、32bitコードは使えない、もちろんクラスライブラリなんざ使えない、Win32APIすらまともに使えない、べたでコードを書くしかないという素晴らしすぎる代物です。しかも、次世代のOSでは互換のために残すけれど、将来的には廃止の意向があるという。そういうわけで、私は焦っています。このまま何もせずにただ黙々とこの業務を行っていたら、数年後には私は技術の化石にしがみつき、最新の技術をまったく知らないただの古の技術者になってしまうことがわかっていますから。そういうわけで、私は自力で最新の技術を勉強せざるを得なくなりました。JAVAの資格を取ったり、PARLの勉強をしたり、自分でフリーソフトを作ったり、さらには自前で専用線を家に引っ張ってサーバを立てたりというのも自己学習をしないと間違いなく取り残されるからです。一種の自己投資です。この時間が大幅に増えたのが私が妙に忙しくなった理由です。少し前はその最新の技術の一部が業務でしたし、その後も多少は技術に絡む業務をしたり、また業務が絡まなくてもそれなりに勉強できたのですが、最近の技術の進歩によって個人がカバーできる技術というものがあまりに広くなりすぎ、個人でどうこうできる世界が終わりを告げつつあるということなのかも知れません。
それでも私は技術者ですし、技術者としての誇りもありますから、勉強しないわけにはいきません。業務をおろそかにすることはできませんから、たとえ私生活が圧迫され、個人が自由になる時間や睡眠時間を削ってでもやらなければならないのです。会社がそれを望んでも、私は化石になりたくはないのです。


 

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