2001/02/23
恐い人の話
私はあまり恐いと思う人はいませんが、それでも何人か恐いと思う人がいます。そういう人の共通項をまとめると面白いことに気づきました。
私にとって、もっとも恐ろしいと思う人を端的に表わすと有言実行であり、かつその実行速度が速い人、となります。逆に最も恐くない人は有言不実行の人です。有言実行で高速の人というのを恐れる理由は、そこに信用と信憑性が生まれるからです。信用と信憑性を持つとそこに周りに対する影響力を保有するようになります。その結果信用と信憑性を持つ人は、たとえ本人が実行する気がなかったとしても周りが動き出し、その動きが速度を早め、また新たな信用を勝ち取るという、よい意味での循環が発生します。それが高じるとカリスマ性と呼ばれるものとなります。一言で何十人、何百人、何千人という人を動かせる能力というのは並大抵のことではできません。影響力が高くなればなるほど、自らの発言に対する責任も誕生します。それに信用というのは得るのには時間がかかりますが、失うのは一瞬です。たった一回、有言実行ができなければそれだけで今までの信用をすべて失うのです。このときのプレッシャーにも耐える能力を持たなければならないのですから。この循環は無言実行の人には発生しない循環ですから、いくら実行力を持っていてもそれを公言しない人は恐くないですし、またたとえ有言実行であってもその速度が遅ければ対処は簡単ですし、周りの人間もいつかやるだろう、という気になるだけで自ら動こうとはしません。有言不実行に至っては、狼と少年ではありませんが何かを言ったとしてもそれが実現されないようでは、そのうち本当に実行したとしても誰も参加はしてくれません。また嘘だと思われるだけです。こういった視点で見てみると、ネット上でも何人か、私にとって恐いと思う人がいます。例えばこのサイトの運営者さんやこのサイトの運営者さんです。
私?私は有言不実行の人なので信用なんかからっきしです。言うだけならただだと思っていらんこと言って、ただより高いものはないことを思い知らされる人ですから。
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