2001/01/27
コンピュータウィルスの話4
昨日の続きです。海外では三大コンピュータウィルスが誕生していましたが、日本ではこれらの感染報告はほとんどありませんでした。
何故なら、当時主流だったパソコンがアップル社の製品やIBM社の製品ではなく、国産品だったからなんですね。国産初のウィルスは翌年にやっと誕生します。そのウィルスは新潟大学の医学部の学生が作りました。SURGEONと呼ばれているもので、ものとしてはブレイン兄弟のものと同じ目的で違法コピーされると警告を出すというものです。そのメッセージもまだ「SURGEON買ってね!ウヒョ」というある意味かわいいものでした。翌年にやっと国産ワクチンソフトが誕生します。その名は「サイバーワクチンいてこまし」というもので、やはりのどかなものです。このソフトは大ヒットしたのですが、その年にこのソフトのおかげでウィルスに感染していることが判明した人はほとんどいませんでした。この年になっても日本での実際の被害はほとんどなかったのです。しかし、世界ではこの年に色々なことが起こっていました。まずアメリカではUNIXをシステムクラッシュさせる凶悪なウィルス、インターネットワームの作者が逮捕、起訴されています(最終的には有罪判決を受けました)。また、ブルガリアが最大のウィルス製造国だと判明した年でもありました。なにせブルガリアはこの年に80種類近いウィルスを生み出しているのです。ブルガリアで大量にウィルスが作られたのはこのころ、ブルガリアに失業中のプログラマが多かったことと、この国にはウィルス製造を取り締まる法律がまったくない(そして、いまだにまったくありません)ことなどが挙げられています。それから5年後にマクロウィルスは生まれ、現在はさらにそこから5年を越えたところです。ウィルスは増え続けています。
さて、あるワクチンプログラムを入れた状態で言われた通り最新の別のワクチンプログラムを入れたところ、新しく入れたワクチンプログラムが前から入っているワクチンプログラムをウィルスと認定して削除しようとしました。なるほど、ウィルスプログラムで合ってるのかも知れないですね。


 

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