2000/11/01
究極の静音PCの話1
先に断っておきますが、今回は戯れ言です。最近、静音PCに関する興味が高まっているようです。静音PCというのは音がほとんど聞こえないくらい小さいパソコンのことです。いくら静音といってももちろん完全に無音にすることは不可能なわけなのですが、本当に無音PCは不可能なのかというのが今回のテーマです。
まず、PCの音の多くはファンによる騒音です。PC内には電源用のファンやCPU用のファンは当然として、最近のビデオカードにもファンはついていますし、下手するとケース自体にもファンがあります。これらのファンが騒音の原因となります。よって無音PCを作るためにはファンレスが一つのポイントとなりそうですが、たとえファンをすべて外したとしても完全な無音は不可能です。これはあくまで静音のためのアプローチであり、完全ファンレスを実現したとしても例えばハードディスクドライブの書き込み音など、なんらかの音は発生します。ですから完全無音PCを実現するためには別の角度からのアプローチが必要となります。私は音というもの自体に対して考えてみました。雨の日に普段は聞こえない遠くの音が聞こえるのは何故でしょう。それは水が空気よりも音を伝えやすいからです。音は波動の一種であり、それを伝える媒介となる物質の密度が高ければ高いほど伝わりやすくなります。逆に密度が低くなれば音を伝えることはできません。また、波動はまったく同じ波長の波動を逆方向から当てられると消滅します。そのために防音施設では緩衝材を入れて音を拡散乱反射消滅させたり、含んでいる空気によって音の波動を伝えにくくしたりするわけです。しかし、緩衝材をいかに詰め込もうともやはり完全無音というのは不可能となります。どこぞの研究室のように無音響施設を作ってもリアルタイムに反波動をぶつけて音を消すことはできません。しかし、ここに大きなヒントがあります。音が伝わらなければ音は聞こえない、真空では音は伝わらないのです。
そこで私は魔法瓶型PCケースを提案します。明日に続きます。
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