2000/10/31
バックアップの話3
さて、今日でバックアップの話も最後です。
まずはテープドライブによるバックアップの欠点から。テープドライブによるバックアップは装置にかかる投資が安くありません。DDS2クラスで数万くらいはします。また、リアルタイムでデータの履歴を残すことができないという欠点もあります。、元に戻す場合はどうしても数時間前とか数日前の状態になりますのでRAIDほどのリアルタイム性がありません。おまけにバックアップにはかなり時間がかかります。また復元する場合にも、どうしても時間がかかります。特に差分で保存している場合は、フルバックアップに使ったテープで復元して、さらにそこに日ごとの差分を追加するという形になり、これは一日がかりの大仕事となります。また、メディア容量が大きくなると極端に機器の価格が上昇し、とても個人ベースで使用できる代物ではありません。せいぜいDDS2の圧縮8ギガでしょう。画像を扱っている人だと何本もバックアップしなければならないかも知れません。逆に利点としてはテープドライブによるバックアップは履歴管理は非常に簡単ですし、物理的な破壊もカビでも生えない限り、まず問題ありません。壊れた場合にもデータの一部は復元できる可能性が高いですし、何より保存するのに場所を取りません。夜間に自動的にバックアップを取るように設定することもできます。落として壊れるほど作りが弱くありません。さらに、たしかに機器は高いですが、メディアの価格はかなり安く、ギガあたりの単価はCD-Rにはかないませんがハードディスクよりも安いのです。もっともバックアップは安全を買うのですからコストパフォーマンスというのはあまり関係がないのですけれどね。私のようにリアルタイムでバックアップを取る必要がなく、むしろ履歴が欲しいなんて人にはテープドライブのほうが便利なのです。
現在の私のバックアップ体制はDDS2を2つ使って週一と月一バックアップ、それ以外はTRAVANを使って日ごとのバックアップとしています。TRAVANはDDSに比べるとやはりいつ消えてもおかしくないマイナーな機器ですから長期的なバックアップはできないのです。
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