2000/10/13
都市伝説の話
火の無いところに煙は立たないと言いますが、世の中には根も葉もない噂というのが出回ることがあります。口裂け女くらいならかわいいものなのですが、まことしやかに作られた噂話というのが本気にされている例は結構あります。
例えば「猫を電子レンジに入れて賠償請求」とか。これ、事実ではありません。ただの冗談が本当と思われているだけです。こういうのを都市伝説と言います。都市伝説はホラー系とそうでない系がありますがホラー系は論外として、そうでない系というのも基本的にちょっと考えれば嘘だとわかります。例えばマクドナルドのハンバーガーはミミズの肉だとか猫の肉だ、という話。実はミミズのグラム単価ってのは牛肉よりも遥かに高いんです。だいたい全国のマクドナルドで消費されるだけの量のミミズだの猫だのというのは揃えるだけでも大変です。買い占めどころの騒ぎじゃありません。需要を供給が満たせずにあっという間に高級品となるでしょう。死体洗いのアルバイトもそうです。浴槽の中に漬かっている死体を洗うとか、まことしやかに流れていますが一度でもホルマリン漬けの標本を触ったことがある人はわかると思いますが、ホルマリン漬けされたものってもろいんです。ちょっと乱暴に扱うと壊れます。それにホルマリンは気化しやすく、浴槽のようなオープンな場所に置いておけばあっというまに無くなりますし、密閉してあれば気化濃度が高すぎて中で作業できません。ちなみに死体はホルマリンに漬けるのではなく、腐敗防止のために注射するのです。私の上司にこのバイトをしたと言い張っていた人がいました。私も丸くなったのかさすがに反論しませんでしたけれど。以前に電磁波の話を書きましたがあれも一種の都市伝説ですね。
ところで私の友人にもいたのですが、缶ジュースのプルトップを集めて車椅子をプレゼントしようなんてのをやっている人がいます。あれも実は都市伝説で、実際にそのプルトップを集めてる福祉団体などは存在しません。集めたあれ、どうしたんでしょうね。
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