2000/09/02
花札とトランプの話
花札とトランプといえば、カード賭博の基本ですが、実はこの二つは、非常に似ているのです。というのも、どちらも一年間を表わしているからなのです。
花札は御存知のとおり、一月から十二月までの月を表わしたカードです。そして一つの月ごとに四種類のカードがあり、合計で48枚あります。これは太陰暦での週を表わしています。つまり一つのカードは一週間を表わしているのです。一見、トランプは52枚+ジョーカで、週とは関係ないように見えます。しかし、トランプもまた一枚が一週間を、全部で一年を表わしています。マスコミ関係者ですと説明する必要はない話なのですが、クールという単位があります。1クールは13週間を表わします。トランプのスートごとの枚数と同じですね。テレビ番組はこのクールを区切りとします。ドラマが26話のように13の倍数で終わることが多いのもここに理由があります。何故13という半端に見える数字なのかというと、一年は365日、これを7日で割ると52週と1日という数字が出ます。これを季節の4で割るとちょうど13週となるのです。もう答えは書いてしまいました。トランプはスートを季節とし、一つの季節を13週に分けたものなのです。そしてジョーカの存在は余った一日です。閏年のときのために二枚ありますね。花札とトランプの微妙な枚数の差は太陰暦と太陽暦の差だったのです。
余談ですが、トランプのキング、クイーン、ジャックは実はスートによって微妙に絵が違います。それぞれの絵にはすべて別のモデルが存在すると言われており、スペードのキングはダビデ王、クイーンは戦いの女神アテナ、ジャックはオデュール=ラ=ダン、ハートのキングはカール大帝、クイーンはユディト、ジャックはラ=イール、クラブのキングはアレキサンダー大王、クイーンはエリザベス一世、ジャックは円卓の騎士ランスロット、ダイヤのキングはジュリアス=シーザー、クイーンはラケル(ヤコブの妻)、ジャックは円卓の騎士ヘクター(ランスロットの兄弟)となっているそうです。もちろん、これらは季節とは無関係です。


 

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