2000/08/28
質より量の話
毎日更新してますテーブルトークですが、ただ毎日書くだけならそれほど大変なことではありません。どんな些細なこと、例えば「鉛筆について」でもたかだかペラ5枚程度なら私は書けます。もちろん、だから楽だ、ということではないです。
テーブルトークで最も難しいのは、いかに玉石を混同させるかです。もちろん、私は石を混ぜているつもりはまったくありません。私がテーブルトークとして出す文章は常に私にとっては(多少の出来の差はありますが)玉のつもりです。とはいえ、全ての人が同じように全ての話を玉と見てくれるのであればなんの問題もないのですが、テーブルトークを読まれる人にはたとえ同じパソコン関係の話であっても玉と見る人と石と見る人がいます。その結果、私とまったく同じ価値観を持っている人(とうぜん、そんな人は存在しません)以外には玉石が混同しているように見えます。このへんのバランスの兼ね合いが難しいのです。もちろん、解決策はあります。自分でテーマを絞ってそのテーマについてだけ書くのです。そうすればそのテーマに興味を持っている人には常に玉となるでしょう。ただし、そのテーマに興味を持たない人にとっては石以外のなにものでもありません。私がやってることはあまり利口なやり方ではないということはわかっていますが、間取りは常に広く取っておきたいと思っています。偏った人が集まるよりは、色々な人が集まったほうが色々な意見が出ますし、私の勉強にもなります。
太く短く生きるのと細く長く生きるのはどっちが得かと言われれば、私は間違いなく太く短く生きる道を選びます。だって、太く短く生きる道には太く長く生きられる可能性があるじゃないですか。逆に細く長く生きる道には細く短く生きる最低の可能性があります。テーブルトークも質より量で行く道を選びました。質より量には質も量も高い可能性があるのですから。同じ理由で、自分が石だと思う話を入れることもしません。それは最悪誰一人として玉だと思わない可能性があります。少なくとも自分という一人は玉だと思うほうがいいですから。
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