2000/07/27
CPU形状の話
私が把握している586以降のCPU形状だけでもSlot1,Slot2,SlotA,Socket7,Socket8,Socket370,SocketAと7種類にものぼります。さらにこれらには細かい分類があり、もうわけがわからなくなります。
形状から大きくわけるとSocketとSlotがあります。Socketは昔ながらのげじげじのお化けみたいな形状をしており、Slotはゲームカートリッジのような形状をしています。Socket7がこの中では一番最初に出ました。これは後に100MHzに対応した、SuperSocket7と進化します。Socket8はPentiumProというCPUだけにしか使えない代物でした。すぐに廃れます。Slot1が次に出た形状です。これはSECC、SECC2、SEPPがありますが実質的な違いはほとんどありません。SlotにもSocket8のようなはぐれものが出ました。Xeonしか動かないSlot2です。Socket370はPPGAから後にFCPGAと進化します。AMDが別系統で出したのがSlotAです。これこうやって多種多様の形状になったCPUですが、ではCPUと自分の使っているマザーボードの形状が同じなら動くのか、というと答えはNOです。これらにはそれぞれ動作電圧と周波数というのがあり、その動作電圧や周波数に対応しているかどうかはマザーボード次第なのです。このようなしょうもない事態に陥った最大の理由は高速化のせいです。CPUは年々高速化が進みすぎ、それにともなって発熱がひどくなっていきました。これは当然の話なのですが、この対策として、動作電圧を低くする試みがなされました。これが動作電圧の問題となります。更にベースクロックというものが早ければ早いほど総合的な性能は高くなるため、66MHzが133MHzになったりしました。これまたマザーボードには対応しているものと対応していないものがあります(チップセット上の問題というのもある)。
今後はSocketAとSocket370(FCPGA)という二系統に統一されると思われます。これは一種の切り捨てですから反対される方もおりますが、この混乱は一度リセットする必要がありますから自分のマザーボードのほとんどがSlot1にも関わらず私は賛成です。選択肢が狭くなるなんてのたまう前に初心者がどれだけ混乱しているかを考えましょうよ。
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