2000/07/19
二昔前の話2
昨日の続きです。私が初めてパソコンを見たBitInnでパソコンを借りていじっていた親切なお兄さんとの出会いが私をこの道に入れることになったのです。
もちろん何も知らない小学生(当時10才)である私に、彼は親切丁寧にパソコンというものをを教えてくれました。パソコンとは自分が命令したことをそのまま実行する、逆に言えば何も命令しなければ何もしない、空っぽの箱のようなものだという概念論から始まって、プログラムというものがどういうものなのか、1+1=2と表示するところからキーボードから入力した2つの数字の和を求めるという簡単なサンプルプログラムまで、自分が行っている作業(その人は何やら幾何模様を描くプログラムを作っていたのだと思います)を中断して教えてくれたのです。この導入のおかげで私はラ製別冊BASICマガジン(後に独立)に入っていたプログラムを手入力・実行してプログラムの流れを理解するという作業を行えるようになり、また、すぐに自分のプログラミングというものを行えるようになりました。これは1年ぐらい続いたと思います。また、そのころにテクノポリスが創刊されたと思います。しかし、当時のPC8001というパソコンはもともとオフコンを意識していたためかグラフィックやサウンドといった、初心者が遊びやすい機能が充実していなかったという問題がありました。つまりとっつきにくいし、結果もキャラクタ文字が主流だったりしてあまり見栄えがしなかったのです。しかし、さすがにNECもそのことを意識していたらしく、またライバルであった富士通がFM-7という当時としては究極のホームユースパソコンを出したこともあり、何の前触れもなくBitInnに怪しいパソコンが入りました。真四角のキーボード、ひらがな出力。PLAY文で三重和音が簡単に出せ、グラフィックはモードによって色々と変えることができる。さらにマルチページ画面を採用。そう。伝説の名機「パピコン」ことPC6001の登場です。とにかく音楽が流れ、(今見れば稚拙ですが)グラフィックが表示されるこのパソコンはのちに私の所有パソコン第一号となります。
明日に続きます。


 

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