2000/06/09
自然淘汰の話
BBSのほうに子供は夜産まれる、襲われないように、という話が書かれていましたが、つまり昼間産まれた子供は襲われて死んでしまい、夜産まれた子だけが生き残ったために夜産まれるようになったということですね。この手の説で、凄い私説を私の父が話してくれました。あまりに面白かったのでちょっと書いておきます。
話は子供は何故かわいいのか、というところから始まりました。確かに哺乳類や鳥類の子供はかわいいと感じます。ですが爬虫類や両生類、魚類の子供はあまりかわいいとは感じません。何故でしょうか。哺乳類や鳥類の大きな特徴として、親が子供を育てるというのがあります。対して爬虫類や両生類、魚類などは親が子供を育てることは(一部の例外を除いて)ありません。つまり、子供にしてみれば誰かに育ててもらわなければならないのです。そこでそういう動物の子供は「わたしはかわいいのよ光線」をばしばし出しているというのが父の私説です。この「わたしはかわいいのよ光線」を出すことのできない動物は自然淘汰して消えてしまい、上手に「わたしはかわいいのよ光線」を出せる動物だけが生き残ったというわけです。逆に自力で生きなければならない動物は「おれ食ったら死ぬかんね光線」を出して、食われないようにします。「おれ食ったら死ぬかんね光線」を出すことのできない動物は同様に自然淘汰されてしまうわけです。おたまじゃくしなんかを見ると確かに「おれ食ったら死ぬかんね光線」出してますねぇ。この私説、進化論の自然淘汰説にしたがって考えると非常にまっとうな意見に聞こえるところが面白いですね。おかしなところがあるんですが、わかりますか?実はこれって人間の私見であって、他の動物がかわいいと思うかどうかはわからないんですよね。私も騙されるところでした。
そういえば、背中に卵を載せて孵化するまで面倒を見るかえるがいます。同様にタツノオトシゴも孵化するまで面倒を見ます。子供は孵化するとあっという間に散り散りになるんですが、まごまごしていると親に食べられてしまうからだそうですよ。


 

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