2000/06/01
電磁波の話2
昨日の続きです。予告通り電磁波三大疑惑に迫ってみます。電磁波三大疑惑とは電気毛布の影響で異常出産するという話と送電線の近くで白血球が減少するという話とディスプレイの前にいると疲労度やストレスが増すという話です。
まず、電気毛布の影響で異常出産するという話からいきましょう。みなさんも経験があると思いますが、エアコンの効いた部屋にいたら体調を崩したなんてことがあります。これは人間が冬になれば寒さに対する準備を、夏になれば暑さに対する準備をするからです。体が予想しているのに実際が違うとおかしくなるのは時差ぼけと同じことで、当たり前の話です。電気毛布で不自然に加熱されている状態で寝ていれば体調を崩して人体に影響を与えることぐらい馬鹿でもわかりますね。次のはかなり有名です。送電線の近くに住んでたら白血球が減少したという話です。実はこれ、比較対象が環境レベルで等しくなく(つまり計測地点が別のことで環境汚染されていた可能性があるということ)、サンプルが少なすぎて測定できないというのが実際のところです。もっとも、あれくらいのエネルギーになればなんらかの影響が出る可能性はあります。ちなみにあそこで使われているのは100Hz以下という、携帯電話などとはまったく関係のない低周波だったりします。最後の、一日中ディスプレイの前で仕事していた人が疲労やストレスを感じるという話。当たり前です。一日中デスクワークしたりプログラミングしてれば誰だって疲労しますしストレスが溜まります。電磁波なんか持ち出さなくてもプログラマなら誰でもわかりますよね。これは逆説的に反論できます。つまり一日中ディスプレイの前でゲームをしたりして遊んでいた人やディスプレイはついていてもそれを見ずに本を読むなど他の作業をしていた人に同じような疲労感やストレス増加が認められない以上、ディスプレイから放射される電磁波とはなんの関係もないことは明らかなのです。
そういえば体内にもっとも悪影響を与える周波数は60Hzだそうで。関西に住んでいる人、家に電気通ってますよね?もしかして壊滅?


 

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