2000/04/19
パスワードの話
パスワードって大変ですよね。簡単なパスワードは盗まれやすいし、難しいパスワードは覚えるのが大変です。じゃあ、難しくて覚えやすいパスワードって本当にできないのでしょうか。そんなパスワードの作り方の話です。
例えば「TOKYO」というパスワードは盗んでくれと言っているようなものです。ですが、覚えやすいですよね。「C8HZVFVY」というパスワードは盗むのは大変でしょう。こちらは逆に、覚えにくいです。ところが、実は「C8HZVFVY」というパスワードは「TOKYO」から作ったと言ったら信じますか?これが難しくて覚えやすいパスワードの原理です。
タッチタイプでキーボードなんかみないぜという人も、まずはキーボードを見てください。「TOKYO」を打つとかなで何になりますか?「からのんら」になりますね。これをローマ字に直すと「KARANONRA」。もう一回やっときます。「KARANONRA」を「のちすちみらみすち」に直して「NOCHISUCHIMIRAMISUCHI」。長いですね。じゃあ2つ置きに取っていきましょうか。「NHUIRIC」。だいぶわかりにくくなりましたね。それではここから更に怪しい変更をかけます。またキーボードを見ましょう。キーを全部左に1つずらしてみます。「BGYUEUX」。先頭のBはアルファベットの2番目ですから2番目に数字を入れましょう。2番目の文字、Gはアルファベットの7番目ですから7でも入れてみますか。「B7GYUEUX」アルファベットの並び順をAはBに、BはCに、という具合にずらしていきます。「C8HZVFVY」。これで難しいパスワードが出来ました。これなら盗まれる心配は低いですし、忘れてしまったら「TOKYO」から作り直せます。ちなみにキーボード1つずらしはわかりにくいパスワードを比較的簡単に作れますから、応用範囲は広いです。これにかなローマ字変換を組み合わせると海外の単語検索型パスワードクラックツールはまず大丈夫です。
私はもっと複雑な手順で自分のパスワードを合成してますが、ベースはこの方法です。皆さんもこのまま使わずに応用してくださいね。


 

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