2000/03/11
FSW作成の話
小夜香計画(SAYAKA Projects)の作品、「小夜香のそれってどれくらい?」が異常な人気です。今月から来月にかけて出される雑誌に載りまくります。これは「小夜香の電話番号語呂合わせ支援」を越える掲載数になります。この状況を見ると、つくづくFSW(フリーソフトウェア)はアイデア勝負の世界なんだなと思います。このプログラムは別に大したロジックを組んでいるわけでもないですし、作成時間も長くない、本当に単純なプログラムです。やることは入力された数値を他の数値に変換するだけです。にも関わらず、これだけ引き合いが来るというのはFSWがアイデア勝負だという証明ではないでしょうか。
小夜香計画の作品はシェアウェア化しないのか、という質問をされることがあります。テクニックを駆使して作ったプログラムももちろんそれなりに魅力はありますが、そのために多大な予算が必要になってしまってシェアウェア化するのでは本末転倒という考えがありますので今のところシェアウェア化は考えていません。一時期自分のネットへのアクセス数を増やそうと無駄にあがいて「ネットレジストソフトウェア」というのもやりましたが、今はやめてしまいました。もしシェアウェアを作るとすれば「ただで使ってもいいし、払いたい人は払ってね」という非常に曖昧なソフトを作るでしょうね。払わないと30日で使えなくなるとか、そういうことはできればやりたくないことです。もちろん前述したとおりその行為を小夜香計画以外が行うことを否定するものではありません。費用をかければそれに対する対価を求めるのは当然ですから。小夜香計画では面白いアイデアに対してプログラムを保有している技術力で費用をかけずに軽く作って配布する、というスタンスを貫いています。この中で重要なのは費用をかけずに軽く作ること。もともとのFSWの本質だと信じています。高機能で市販品よりも優秀なFSWもいいですが、小夜香計画ではこれからもこのスタンスを守っていこうと思っています。余談ですが小夜香計画のプログラマである私とジルフェ氏は本職のプログラマ(システムエンジニア)でもあります。
困ったことに二人とも仕事で組んだプログラムの疲れを趣味のプログラミングで癒せる人です。


 

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