2000/05/29
宝くじの話2
今日も三億円宝くじを確率の視点から見てみましょう。さて、今回のドリームジャンボ宝くじの1等の当選確率は実に500万分の1になります。当たりそうにありませんね。しかし、あなたは宝くじを1枚だけ買いますか?普通は10枚は買うはずです。10枚買った場合、1等が当たる確率は50万分の1となります。宝くじの場合は毎回引き直しではないので、確率は単純に倍々に増えていく(1ユニット、つまり1000万通買えば必ず当たる)と考えれば良いですから、計算が楽ですね。20枚買えば25万分の1となり、これだとなんとなく当たるような気がしてきますね。
さて、よく当たる宝くじ売り場というのがあります。よく当たる売り場は本当によく当たる売り場なのでしょうか。有楽町駅前にはジャンボ宝くじが売られると巨大な特設販売所が出来、ここでねーちゃんが声を張り上げて毎回当たる売り場と言って宝くじを売ってます。実はあの売り場は恐らく1ユニット以上売っており、理論上1ユニット売れば必ず1等が含まれるわけで、当たるのが当たり前なのです。本当に良く当たっているなら総販売数に対して当たった本数を求めなければなりません。それを求めずによく当たる売り場などと言うのは詭弁であり、嘘やごまかしと言ってもいいでしょう。よく当たる売り場などというのは確率もろくに知らない愚か者か、知っているのに詭弁を用いている詐欺で、それに引っかかってわざわざ良く当たる売り場に並んで、またまた必ず当たるようにしてしまう人達には低脳という言葉を使っても問題ないでしょう。
ついでですから、宝くじを1枚買ったときに期待値としてどのくらいの金額が返ってくることが見込めるかも計算してみましょう。各期待値の計算は実に簡単で、当選金×本数÷1000万通です。内訳は1等が40円、前後賞が20円、組違い賞が1.98円・・・・6等が30円です。それを全部足してもたった171.98円にしかなりません。実に42.7%近くが胴元丸儲けということになります。そしてこのお金は期末のとっても迷惑な道路工事に使われるわけです。
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