もなみ9歳 〜Lite〜
2005年06月09日 |
CCは夢を見るのか?(後) |
えっと。
昨日はアメリカではコモンズの危機が発生し、それに対してクリエイティブコモンズという発想が生まれた、ということを書いたわけですケド、今日は日本にもあったコモンズの危機について書きたいと思いますー。
一つ目は、テーブルトークRPGのコモンズ危機ー。
これはあるゲームにおいて、その内容を記述した同人誌に対して、日本の販売代理店様が圧力をかけた、という事件でしたー。
この事件は当時のコモンズに大きな衝撃を与えたのですケド、根本的な原因は元々の出版社様と販売代理店様との著作権契約に問題があったためでしたー。
そのため販売代理店様が契約履行のために過剰な取締りをせざるを得なかったのですねー。
この危機は、とある個人が元々の出版社様に対して「日本でのコモンズが消滅の危機に陥っている」という檄文を書き、出版社様が代理店様への説明を行い、事態が収束したらしいですー。
もう一つは、少年漫画の、いわゆる「やおい」同人誌の大手サークル様に対して、出版社様が圧力をかけようとした事件ですー。
こちらも、とある個人が「パロディは本家を知らなければ面白くない、やおいであってもパロディは本家の売上に貢献している、パロディを弾圧すれば本家の売上も落ちる」というリクツで出版者様と交渉をして圧力が消滅した、という話ー。
その過程についてはどちらも「伝説」であり、事実かどうかは不明ですケド、少なくとも出版社様なり代理店様なりから圧力がかかり、それが突如消えたことだけは事実です(伝説といえば、後者の男性は、たまたまコミケ会場を歩いていたら大手サークル様から手伝いを要請され、その雑談中に状況を聞いて動いたという伝説もありましたっけ)ー。
また、今のコミケが企業様の参入を認めているのも、そうすることで企業様とコモンズとの折り合いをつけようとしたという話もありますー。
そういうわけで、日本にもコモンズの危機は今までに何度でもあったのですー。
でも、日本ではコモンズと出版者様がうまく折り合いをつけることができたのですよー。
ただ、最近の出版不況の根は深いため、今後出版社様が著作権を盾にコモンズに圧力をかけるようになる可能性はゼロではありませんー。
そろそろ結論を書きますねー。
少なくともコミックに関しては日本でCCが流行らなかった理由は、まだアメリカのようにコモンズが失われる事態に陥っていないからー。
つまり、「CCは日本には早すぎた」のですー。
このことを理解していないと、どんなライセンスを作っても「流行らなかった」になってしまうのではないかと、もなQは心配していますー。
名無しぴょん:「ググれ」の「ググ」を英文字表記してるわけだから「goog」でもいいんでない? 通りがかりの名無し軍医様:ぐぐって見た、そういうことだったのか。茶色の名無し様ありがとー。 名無し様:googに突っ込んでみてもいいですか(゚∀゚)つ)´д`) 名無し様:しんわの物語でしたか……教えてくれてどうもです。 名無し様:古くは元社員がときめものエロを出して法務の人間が自宅を訪ねたと言うのがありますね。 名無し様:古くは元社員がときめものエロを出して法務の人間が自宅を訪ねたと言うのがありますね。 名無し様:”同人誌 マジックで塗りつぶされた”でgoogれ。もなみが直接書かない事情を察しよう。 通りがかりの名無し軍医様:しんわの圧力って、鈴木土下座衛門以外にもあったのかぁ、なんだろう。 名無し様:「伝説」じゃなくて「しんわ」だなw>TRPG 名無し様:TRPGはそれなりに知ってるつもりでしたがこの話は知りませんでした……どれの話なんだろう。 名無し様:伝説きたー。 K様:取ったー?
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