バーチャルネットアイドルの世代について。


VNIの世代について、色々と書かれることがあるようです。
もなみはバーチャルネットアイドルに世代は存在しないと思います。
だって、世代と言えるようなバーチャルネットアイドルが存在しないからです。

第〜世代とか、次世代という言葉を考えてみます。
第〜世代というのは、次世代ゲーム機とか、第三世代CPUとか、そんな感じで使われる言葉です。
これは、画期的な何かが存在し、大きく様変わりしたというときに使われる言葉です。
ですから、前の世代よりも優れていなければならず、前の世代を「古いもの」にしなければなりません。
バーチャルネットアイドルの頂点は、元祖バーチャルネットアイドルのちゆ姉様です。
そして、その後たくさんのバーチャルネットアイドルが誕生しましたが、はたして、ちゆ姉様を越えたといえるバーチャルネットアイドルがあるでしょうか。
もなみは、無いと思います。
バーチャルネットアイドルに第〜世代という言葉が使われるようになるには、ちゆ姉様を越え、ちゆ姉様を「古いもの」にしてしまうようなバーチャルネットアイドルが誕生する必要があると思います。
とはいっても、大量にある何かを理解するためには、何らかの分類が必要になるでしょう。
そのため、第〜世代という言葉を否定することは出来ません。
そこで、もなみ流に世代わけの仕方を提案したいと思います。
世代わけには三種類が考えられます。

時間的世代わけ
フォーマット的世代分け
性質的世代分け


時間的世代わけ
時間的世代わけは、サイトが誕生した時期によって世代を分ける方法です。
これは直感的には極めてわかりやすく、曖昧さも存在しませんが、本質を表しているとは言えないと思います。
なぜなら、この分け方だとサイトの性質が考慮されず、単に後からできたという理由だけで、どんなに優れて(劣って)いようと、同じ世代に分類されてしまうからです。

もなみの時間的世代わけ
・第一世代 ちゆ姉様(或いはそれ以前)〜ちよ婆様が誕生するまで
 ちゆ姉様が誕生して、量産型バーチャルネットアイドルが誕生するまでが第一世代です。
・第二世代 ちよ婆様〜ちよ婆様閉鎖まで
 量産型バーチャルネットアイドルが増えすぎ、淘汰されつつあった時代が第二世代です。
・第三世代 それ以降
 それ以降です。


フォーマット的世代わけ
これは、ちゆ姉様フォーマットとか、お米ちゃんフォーマットみたいな、サイトの外見から世代をわけるやり方です。
××フォーマットをもとにした△△フォーマットをもとにしました、みたいな感じで世代が決まるみたいです。
版権バーチャルネットアイドル系では、わりと一般的に使われている世代表現のようです。
もなみはよく知りませんし、フォーマットを変えると世代も変わってしまうので、わけがわからなくなりますし。

補足
もなQぽぉたるは、ちゆ姉様の完パロ(完全パロディ)が最初でしたので、そういう意味では第二世代になるはずだったのですが、その後ちょっとずつ代えて、オリジナルフォーマットにしてしまいました。
そのため、もう世代が不明です。


性質的世代わけ
もなみがVNIチャットで突発的に思いついた世代わけ方法です。
そもそも、VNIの歴史はちゆ姉様から始まるわけですが、VNIの定義に従ってVNIに括られているサイトでもちゆ姉様以前から存在していたサイトもある、ということから思いつきました。
この分け方では、VNIサイトがどのような性質として誕生したかで分けます。
この定義は、もなみが思っているVNIの歴史というか、おおまかな流れを説明する必要がありますので、それもちょっと書きます。

・第零世代(ちゆ姉様)
 ちゆ姉様です。
 歴史
 ちゆ姉様誕生
 ちゆ姉様が誕生しました。

・第一世代(初めからVNIサイトだったサイト)
 もともとはVNIではなく、VNIの定義に従ってVNIと認定されたVNIサイトです。
 歴史
 ちゆ姉様のヒット→VNIというものの認知→今まであったサイトがVNIと呼ばれるようになる
 ちゆ姉様がヒットすると、今まで存在していたサイトがVNIと呼ばれるようになりました。

・第二世代(途中からVNIサイトに換えたサイト)
 もともとは普通のサイトだったのが、VNIフォーマットを使ったり、パーソナリティを配置したりして、VNIの定義に収まるように変更されたサイトです。
 量産型、と呼ばれるVNIサイトが、ここに含まれるかもしれません。
 歴史
 VNIの流行→今まであったテキスト系サイトなどがVNIフォーマットに変わる
 ちよ婆様を始めとして、VNIが大流行し、今までVNIの定義に入らなかったようなサイトが、VNIの定義に収まるように、形を変更するようになりました。

・第三世代(版権・ゲーム系VNIサイト)
 ゲームのキャラクターや、オンラインゲームのキャラクターを元にしたVNIサイトです。
 歴史
 VNIの氾濫→葉鍵のキャラやROのキャラなどを元にしたVNIが大量に発生
 既存のキャラクターを元ネタにした、いわゆる葉鍵系と呼ばれるVNIサイトが大量に発生し、また大部分が消えていきました。
 やや遅れて、オンラインゲームの流行により、オンラインゲームの自キャラクターを元にしたVNIも大量に発生し、同じように大部分が消えていきました。

・第四世代(オリジナル系VNIサイト)
 版権・ゲーム系のように、「既に存在するもの」でない、オリジナルキャラクターを元にしたVNIサイトです。
 歴史
 VNIへの疑問→VNICTP。オリジナル系VNIへの回帰。
 版権・オンラインゲーム系のVNIが多数出たことにより、VNI自体が拡散・沈滞化・内輪受け化してしまいました。
 元ネタを知らないと笑えないとか、仲間内でしか笑えないようなネタが流行り、それが読者を置き去りにしました。
 その結果、VNI全体が落ち目と言われるようになり、VNIというものを見直そうという考えが生まれるようになりました。

序章に戻ります。