VNIとは、RPGである。
そもそもRPGとはロールプレイングゲームの略であり、日本語訳するなら、役割を演じるゲームとなる。
レベルアップして強くなるゲームと勘違いされていた不幸な時代もあったが、一時のテーブルトークRPG(以下TRPG)ブームで、役割を演じるゲームという意味だということは浸透したようだ。
一時のTRPGブーム。
それは一気に流行り、そして外国産のカードゲームにその地位を奪われ、消えていった。
TRPGは廃れ、消えていった。
TRPG愛好家は地下に潜るか、或いはオンラインRPG(以下ORPG)で憂さを晴らした。
地下に潜った者は幸せである。
ORPGではTRPGへの渇望を潤すことはできなかったのだから。
いかに自由度があろうと、いかに遊べようと、所詮ORPGは第三者視点。
自分が動いているのではなく、自分が動かしている人形を、第三者の立場で操っているに過ぎない。
(もなみ注:自分の視点で操るORPGもありますよぉ。)
結局それはPC(プレイヤーキャラクター)ではなく、NPC(ノンプレイヤーキャラクター)のじゃれあいに過ぎない。
そして、ORPGプレイヤーは、そのことに気づいている。
だから、VNIに注目したのだ。
VNIは自分の視点で自分を語れる。
リプレイだって書ける。
キャラクターシートも作れる。(実際、彼らのHPでは、必ず”はじめまして”という定型書式のキャラクターシートが置かれている。)
TPRGは役割を演じるゲームだ。
そして、VNIも役割を演じるゲームなのだ。
TRPGへの渇望が生んだゲームなのだ。