メイド喫茶概論
目次 |
☆本編 ・序章 ・立地編 ・分類編 ・採算編 ・ポイントカード編 ・特典編 ・イベント編 ・終章 ☆資料編 ・ハード重視店編 ・ソフト重視店編 ・特殊店編 |
2004年9月8日 | メイド喫茶概論(序章) | |
えっと。 本当は短期集中として全て書き上げてから公開する予定だったメイド喫茶概論なのですケド、経済アナリストの森永卓郎おじ様がメイド喫茶について色々と書かれるそうですので、内容がぶつかって後出しにならないように、出来た部分からちょこちょこと不定期的にアップしていくことにしましたー。 そういうわけで、今日は序章だけー。 秋葉原のメイド喫茶はドンキにメイド喫茶が誕生したこともあって、過当競争時代に突入したと言えるのではないでしょうかー。 そういうわけで、メイド喫茶について文化人類学とまではいかないにしても、文化論として考察してみることも重要なのではないかと思ったわけですー。 そもそも、メイド喫茶って何でしょう? もちろん、単に定義するだけなら、gooの新語辞典のように「メイド様が給仕してくれる喫茶店」としか書きようがないのですケド、それだけの理由によって、これだけの盛況を誇るとも思えませんー。 ですから、メイド様が給仕してくれる喫茶店という回答は外見面での回答であり、本質的な回答ではないのですー。 もなみはメイド喫茶の本質は非日常的空間の演出にあるのではないかと考えていますー。 V.W.Turner様のcommunitasやliminalityを持ち出すつもりはさらさらないのですケド、日常的空間によって溜まった疲れを癒す共通的意識を持つマツリ空間というのは必ず必要ですし、なによりメイド喫茶を非日常的空間と定義すると、いろいろと便利でしてー。 メイド喫茶においてなされる「お帰りなさいませ」「いってらっしゃいませ」も非日常的空間の演出手段と考えることができますし、非日常的マツリ空間である「聖地」秋葉原に集中していることも説明できますし、また、いわゆるアンミラや馬車道といった店と違うということも説明できるのですよー。 そういうわけで、メイド喫茶は非日常的空間であるという大前提のもとに、もなQはメイド喫茶概論をだるだると記述していきたいと思いますー。
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2004年9月14日 | メイド喫茶概論(立地編) | |
えっと。 メイド喫茶について書くのであれば、まずは秋葉原という街について語らなければならないと思いますー。 というのも、それによって秋葉原におけるメイド喫茶の客層というものが判るからですー。 「今から25年ほど前の秋葉原は電気工作好きな人が電界効果トランジスタを探したり黒い礼服で茶を一杯飲んだりするような特殊な街だった(もな兄談)」そうで、それがパソコン自作街に変わったり、くず屋うさぎ堂の前で虎の穴が特殊漫画を売り始めても、やっぱり特殊なヒトタチが集まる特殊な街ということに変わりはなかったわけですー。 秋葉原に集まるヒトタチが特殊なヒトタチであるということは、秋葉原のメイド喫茶の客層も特殊なヒトタチを中心とすることになり、一般客様が試しに入ってみるメイド喫茶では直ぐに供給過多に陥ってしまいますので、どうしても特殊なヒトタチ向けのメイド喫茶にする必要があるわけですねー。 そのため、一般客様相手のライトなメイド喫茶の数は極めて少なく、特殊な御客様相手のディープなメイド喫茶が圧倒的に多いのですー。 これは秋葉原という街だから発生する現象で、秋葉原にないメイド喫茶は一般客様相手のライトなメイド喫茶のほうが成功しやすいですし、実際ディープなメイド喫茶を作っても、「メイド喫茶ではなくちょっと変わった喫茶店」といった認識の一般客様が多かったりすることになるわけですー。 よって、秋葉原のメイド喫茶は、一部のライトなメイド喫茶を除けば、どれだけディープになれるかを競っていると言っても過言ではないと思いますー。 そして、ディープなメイド喫茶になるためには、ディープな常連客様というのが必須になりますー。 というところで、もなQのメイド喫茶概論は、いつかに続きますー。
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2004年9月20日 | メイド喫茶概論(分類編) | |
えっと。 ずいぶん間隔が開きましたケド、メイド喫茶概論の3話目ですー。 3話目が遅れた理由なのですケド、もなみが大きなミスをしでかして、そのためメイド喫茶概論自体を行き詰らせていたためですー。 序章でメイド喫茶の外見面の定義としてメイド様が給仕してくれる喫茶店というのを挙げたのですケド、この外見面の定義をもとにメイド喫茶を考えると、それがメイド様と喫茶店という2つの要素によって成立していると考えることができますー。 メイド様というのは個人であり、喫茶店というのは組織ですー。 そして、個人と組織のどちらに重点を置くのかが偏重度を決める要素ではないかと考えたわけですー。 そのため、これを「メイド様”が”いる喫茶店」と「メイド様”の”いる喫茶店」と分類しましたー。 前者は特定個人としての「メイド様」が重要であり、それが喫茶店でなくても構わない、後者は店舗としての「喫茶店」が重要で、それがメイド様でなくても構わない、と考えたわけで、以前に「もな見」でもそのようなことを書いていましたー。 でも、メイド喫茶ってメイド様なしでは、ただの喫茶店になってしまいますし、逆に喫茶店なしでもメイド喫茶じゃなくなっちゃうわけでー。 そこで、この論を一部変更しますー。 メイド喫茶において重要なのは、どのような場合であってもメイド様ですー。 そして、メイド様はハードとソフトに分けることができますー。 つまり「メイド服」という「ハード」と「メイド様」という「ソフト」ですー。 ハード重視の場合、メイド服で給仕してくれる喫茶店であることが重要であり、給仕してくれるのは誰であっても構いませんー。 ソフト重視の場合、特定のメイド様が給仕してくれることが重要であって、そのコスチュームが何であろうと構いませんー。 さて、メイド喫茶においては、ソフトとハードのどちらに比重を置くべきでしょうかー。 これは明らかにソフトに比重を置くべきですー。 なぜなら、(それこそスク水トカやらないと)ハードでは他店との差を出しにくいからですー。 激戦区である秋葉原でメイド喫茶が生き残るためには他店と差をつけられるソフトを重視しなければならないのですー。 実際にメイド様の個性を売りにするメイド喫茶が多いのも、そのためと考えることができますー。 もなQのメイド喫茶概論は、まだまだ続きますよー。 たぶん。
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2004年9月24日 | メイド喫茶概論(採算編) | |
えっと。 今回はちょっと脱線して経営学的にメイド喫茶の採算性を考察してみたいと思いますー。 一般の喫茶店においては、いわゆる大量仕入れができるチェーン店でも粗利率(1−仕入総額/売上総額)はおよそ75%と言われていますー。 メイド喫茶における粗利率がどのくらいかは調べようがないのですケド、80%を越えることは無いと思いますので多めに見て粗利率80%としましょうかー。 実際の利益はここから経費が引かれるわけですケド、便宜上人件費だけを経費としてみましょー。 もなみが調べたところメイド喫茶におけるメイド様の時給は最低ラインでも1000円以上のようですので、1000円/人時としておきますー。 お店には、だいたい3人くらいのメイド様がいらっしゃいますので、1時間あたりに発生する人件費は3000円ー。 1人はチーフスタッフが存在するでしょうから、彼女の時給は+200円しておきましょうかー。 本当は裏方様トカいらっしゃるはずですケド、それは無視しますー。 以上より、はなはだ現実的ではないくらい低めに見積もった利益分岐点は、1時間あたり3200円/80%=4000円となりますー。 さて、喫茶店における売り上げは平均客単価(1人の御客様が支払うお金)×人数ですー。 これが1時間あたり4000円を越えれば良いわけですねー。 利益分岐点が4000円ということは、平均客単価が500円なら1時間に8人の御客様が、平均客単価が1000円なら1時間に4人の御客様が必要となりますー。 さて、利益を上げるためには客単価を増やすか人数を増やすかしかないわけですケド、メイド喫茶には店舗として狭いところが多いので、収容人数には上限がありますー。 この場合、回転を良くすればいいのですケド、常連客様というのは基本的に長居しがち(或いは長居するから常連客様?)なわけで、回転もそれほど良くありませんー。 だからこそピーク時に制限時間を設けているお店が多いわけですしー。 ですから、メイド喫茶は何らかの方法で平均客単価を上げる必要があるわけですー。 というところで、次回のメイド喫茶概論に続きますー。
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2004年9月25日 | メイド喫茶概論(ポイントカード編) | |
えっと。 前回のメイド喫茶概論に違和感を覚えられたかと思いますー。 実は前回の「経営学的」な話というのは、今回の話を書くために必要と考えて入れたものなのですー。 メイド喫茶が利益を上げるためには平均客単価を上げる必要があるというようなことを書いたわけですケド、その一つの方法として、今日はポイントカードについて書こうと思いますー。 メイド喫茶では必ずと言ってよいほどポイントカードというものが発行されますー。 一部にはポイント分だけキャッシュバックというものもありますケド、ほとんどの場合は1000円で1ポイント入り、ポイントが溜まることによって特典が得られますー。 では、なぜポイントカードは「1000円で1ポイント」なのでしょうかー。 特典付きポイントカードを出されているメイド喫茶のメニューを読んでみると、そのヒミツが判りますー。 ドリンク一杯や食事だけだと1000円に手が届かない金額で、ドリンクと食事だと逆に1300〜1800円くらいになったりするのですー。 つまり、これもまた平均客単価を上げる工夫なのですよー。 1ポイントで我慢するなら数百円の無駄が出来ますし、2ポイント得るためには追加でドリンクなりを注文しないといけないようになってるわけですねー。 いっそのこと2000円で1ポイントにすればいいじゃないかと思うカモ知れませんケド、今度は3999円使っても1ポイントしか入らなくなってしまい、2000円をオーバーしたところで1000円くらいの追加注文をしてもらえなくなるというリスクが発生するのですー。 だから、この1000円で1ポイントというのは極めて妥当な線なのですー。 どこだとは直接書きませんケド、このことを露骨に示してくださったメイド喫茶もありますー。 そのお店は500円で1ポイントの代わりに価格が安く、ドリンクが250円で軽食が500円だったのですケド、これをドリンク300円、軽食450円に変えたわけですー。 つまり、ドリンク2杯だと余り、軽食だけだとポイントはつかないようにしたわけですね(ただし、軽食+ドリンク+αのセットが700円なので、これにドリンクを追加すれば、スタンプ2つにはなります)ー。 もちろん、いくらポイントがついてもポイントの特典に魅力がなければポイントカードを溜める意味がありませんので、各メイド喫茶ごとにポイントカードによる利点に工夫を凝らしているわけなのですケド、もなQは、それについては次回に述べたいと思いますー。
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2004年9月28日 | メイド喫茶概論(特典編) | |
えっと。 ポイントカードの特典に利点がなければ、ポイントを溜める意味はありませんー。 では、メイド喫茶の御客様にとって、ポイントカードの利点とはなんでしょうかー。 同じマツリ空間にいるという共通意識の自覚が得られることではないでしょうかー。 これは物質的にはポイントでないと手に入らない特別景品という形で表現されますー。 実際、メイド喫茶によっては、誰が最初にカードをいっぱいにしたのか判る、連番入りの景品を用意しているところもありますし、枚数が溜まるとポイントカードの色そのものが変わるというメイド喫茶もありますし、ポイントカードによる特典を会員専用ページでしか公開しないというところもありますー。 精神的にはポイントカードを集めることによって常連客様として認められるトカ、ポイントカードを見ることで新人メイド様にも常連客様であることを判ってもらえるといった利点がありますー。 実際、ポイントカードが満杯になって初めてメイド様に声をかけてもらえるというような超常連客様重視策をとっていたメイド喫茶もあったと聞きますー。 このシステムには問題がありそうに見えますケド、このような商売形式の前例が江戸時代にあったことを知っておくべきでしょうー。 それは吉原遊郭ですー。 吉原遊郭というのは初めに顔通しでお金使って、次につなぎにお金を使って、3度目にお金を使わないと目的が達成できなかったということですー。 もなQは、そういった工夫の仕方を各店舗ごとに「なぜそうなっているのか」考えながら比較してみるのも面白いのではないかと思いますー。
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2004年9月30日 | メイド喫茶概論(イベント編) | |
えっと。 今日はメイド喫茶におけるイベントの存在価値について書こうと思いますー。 ソフトを重視するためには、個人としての資質が高いメイド様を集める必要がありますー。 このようなメイド様がやたらと存在するわけがないですから、供給量は極めて不安定なはずですー。 おまけに現状維持をするにしても、一人のメイド様が辞めただけでも御客様が減るというような事態にもなりかねませんー。 そのため、引き止めのために色々と方策(福利厚生や賃金等)をかけなければなりませんし、そのぶん粗利も落ちると考えられますー。 つまり、ソフト重視の方策というのは、他店との差異というアドバンテージと引き換えに、様々なリスクも持っているわけですー。 では、このようなソフト一本槍の危険性を考えて、ハード面でも他店との差異を図ることはできないのでしょうか。 それがイベントの正体ですー。 イベントはメイド様のハード面の変化であり、ソフト重視の緩和策なのですー。 でも、イベントにも問題がないわけではありませんー。 普通のイベントでは他店と差異が出ませんし、あまりに理不尽すぎるイベントを強行してしまうと、メイド様の大量離反を招く危険性があるのですー。 以上より、メイド様が喜んで参加でき、御客様も満足し、できれば他店と差異の出るようなイベントを提供できるプランニング能力が、今後のメイド喫茶の命運を握るのではないかと思いますー。 もなQは、そういった視点でメイドキッス様のイベントカレンダーを見てみるのも面白いのではないかと思いますー。
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2004年10月5日 | メイド喫茶概論(終章) | |
えっと。 メイド喫茶概論という形で色々な切り口でメイド喫茶というモノについて書いてきて、結局メイド喫茶というのは、たった一つの事柄を実現するために色々な仕組みが作られていったということが判って頂けたのではないかと思いますー。 その一つの事柄とは、「いかにして御客様が気持ちよく利用できるか」ですー。 それが立地であり、ソフト重視であり、イベントなのですー。 また、いくら気持ちよく利用していただいたとしてもメイド喫茶そのものが潰れてしまったのでは本末転倒なわけでー。 ですから採算というものも考える必要があるのですケド、採算そのものを御客様に感じさせたのでは気持ちよく利用して頂けなくなりますから、ポイントカードという仕組みが存在しているわけですー。 もう一度、序章のときの質問をしましょう。 そもそも、メイド喫茶とはなんでしょう? もなみは「日常的空間によって溜まった疲れを癒す共通的意識を持つマツリ空間」と答えましたー。 しかし、その答えすらメイド喫茶の本質ではなかったことは、もうお判り頂けたと思いますー。 メイド喫茶とはなんでしょう? 今なら答えられるはずですー。 そのシステムの全てが「いかにして御客様が気持ちよく利用できるか」というたった一つの事柄を究極的にまで追求した文化そのもの。 それがメイド喫茶なのですー。 というわけで、メイド喫茶概論も今日でひとまず終了となりますー。 もなQの今後の予定としては、オマケとしてソフト重視、ハード重視、特殊という代表的な三店舗を紹介する予定ですー。
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2004年10月13日 | メイド喫茶概論−ハード重視店編 | |
えっと。 メイド喫茶概論の資料編と題して、今日から代表的な3店舗を、とろとろと紹介したいと思いますー。 まずは、ハード重視の代表格と思われる、キュアメイドカフェ様ー。 このお店がソフト重視でないことを端的に表すこととして、メイド様が名札をつけていないということが挙げられると思いますー。 実際、何度行っても、未だに誰が誰なのか判りませんーw。 内装はアンティーク風で、テーブルは木製、2人掛けテーブルの一部を除けば、がたつきもありませんー。 2種類あるらしい木製椅子の作りもしっかりしていますし、ベランダには花壇があったりして、なかなか良い感じですー。 席は禁煙席が4席×4卓、2席×3卓、喫煙席が4席×1卓、3席×1、2席×3(連結可)、カウンター3席ですー。 ここの凄いところは、たまたま当たったメイド様が凄かったのカモ知れませんケド、接客力が極めて高いこと。 たとえば、声をかけなくてもアイコンタクトだけで注文を取りにきてくださいますー。 そう書いても、接客業をされている方には何を当たり前のことを、と思うカモ知れませんねー。 じゃあ、細長いロケーションで両端に御客様が入っている状況で、さりげなく全体を見渡せる位置に立つなんてこと、してます? メイド様同士が話していても、直接見るなんて失礼な真似をせずに目の端で御客様を見て、素早く反応するなんてこと、してます? どこで学んだか知りませんケド、これってホテルのラウンジクラスの接客術なんですよー。 ただ、せっかくの接客力の高さが、店舗の問題によって失われてしまっているように感じますー。 薄い色のフローリングなのに黒いゴミが点々と落ちていて(傷でないことは実際に触れて確認しています)、しかもそれが何日も同じ場所にあり続けてて・・・掃除してます? 喫煙席が手前にあるせいで、嫌煙者は喫煙席を通らないと禁煙席につけないというのは、接客店として論外だと思いますー。 エプロンの生地を薄くしすぎてるのか、薄汚れて見えるのも残念ですねー。 こういった少し考えれば判るし改善できることを放置しているせいで、細かいところが積み重なって、全体としてマイナスになっているのはもったいないと思うのですケド。 もなQは最後にオススメのメニューとして、チャンピオンカレーを挙げて、キュアメイドカフェ様の章を終わりにしますー。
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2004年10月17日 | メイド喫茶概論−ソフト重視店編 | |
えっと。 今日はメイド喫茶概論資料編の第二段として、ソフト重視のお店、JAMアキハバラ様を挙げておこうと思いますー。 このお店は、どのメイド様も強烈な個性を持っているという凄いお店ですー。 内装は以前の店舗のをそのまま使ったのか、だいぶ使い込まれた感じがしますケド、その割にはテーブルはがたつかないですー。 床もキレイとは言えませんケド、ゴミが落ちているというようなことはありませんー。 また、無線LAN環境があり、それは自由に使って構わないというのもありがたいですねー。 ただ、何故か蚊が多いというフシギ空間だったりしますので、それなりの対策をしておいたほうが良いカモ知れませんー。 席は4席×8卓、3席×2卓、2席×1卓、6席×1卓ですー。 この6席の丸テーブルは通称下僕席と呼ばれているらしく、昔は中央に花が飾ってあったのですケド、ナマモノは色々と問題があったのか、今はぬいぐるみが飾ってありますー。 さて、このお店の問題はソフト重視のお店の持つ弱点を、そのまま継承していることー。 より厳密に言うなら、お店の問題というより御客様の問題なのですケド、誰かの紹介トカでないと常連になるまでの道のりが遠く険しい上、常連にならないと色々と居づらい雰囲気を味わうカモ知れませんー。 特に一人客様は下僕席に通されることが多いのですケド、ここって一部常連様にとっては常連様同士だけでテーブル越しに仲良く話をするテーブルだと思い込まれているらしく、常連以外は、しゃべるな、呼吸もするな、みたいな威圧感を受けることが多々ありますー。 ただ、そういった現状に対しては、JAM様としても問題意識を感じているようですー。 初めはメイド様が常連でない御客様に頻繁に声をかけるといった形で改善しようとしたみたいですケド、それが逆に、そういった一部の常連様には気に障ったみたいで逆効果になったようですー。 そこで、一部常連様を4席テーブルに移動することで軋轢を回避しているように思われますー。 また、最近はそういった状態に対する周りの不満を感じるようになったのか、極一部を除いて、常連客様達も常連でない御客様に積極的に話し掛けるようになってきたように思われますー。 あと、どじっ子特性というか、灰皿を出し忘れるくらいは当たり前で、注文したのに忘れられる、間違えられるという現象が日常茶飯事的に発生しますので、それを笑って許せるくらいの大らかさを持たないと、辛いカモ知れませんー。 オススメは、鶏肉の白ワイン仕立て冷製クリームパスター。 これ、ちょっと高いですケド食べ終わった後にスプーンでスープ代わりに飲めるくらい美味しいので、もなQのイチオシですー。
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2004年10月23日 | メイド喫茶概論−特殊店編 | |
えっと。 メイド喫茶概論の本当の最後ですー。 最後は特殊なお店として、LAMM様を挙げておきますー。 まずはいつものように内装から書きますと、テーブルは鉄製ですし、がたつきますし、椅子も座りごこちは決して良くないですー。 とはいえ、テーブルにはクロスが敷いているため、雰囲気は悪くないですー。 ただ、最近はクロスがレース付きになって、ビニールシートがかかるようになって、ちょっと安っぽくなりましたー。 また、以前は各テーブルの上に伝票をはさむための小物と紙ナプキンのサーバーが置いてあったのですケド、倒す人が続出したせいか、今は廃止されてますー。 席は禁煙席が3席×4卓、2席×4卓、喫煙席が3席×6卓が基本ですケド、時々変わりますー。 御客様が帰られた後にテーブルのそばに落ちていた小さなゴミまで拾っているメイド様の姿を何度も見ているだけあって、店内はいつもキレイですし、喫煙席を奥に配置しているトカ、細かいところで接客業としてのスタンスは行き届いてますー。 また、名札もつけていませんし、会話もしにくいので、いわゆるハード重視のメイド喫茶様に見えますー。 実際、一般の御客様が多いという特徴も持っていますー。 ところが、ここは月に一度イベントデーがありましてー。 この日はメイド様の個性大爆発のソフト重視店になるのですー。 また、イベントに出なくても店頭に本日のメイド様が一覧で出ていますし、WebPageに名前入りで写真が出てますし、伝票に名前も書かれてたりするという具合に、メイド様について調べようと思えば幾らでも調べられるという方針をとっているようですー。 つまり、ハード重視にもソフト重視にもなるという、いいとこ取りのメイド喫茶様なのですよー。 ただ、LAMM様にも問題がありましてー。 メイド喫茶ではなくてコスプレ喫茶のことが多いのですよー。 酷いときにはメイド様だったのが一ヶ月のうち一週間ということもありましたしー。 あと、店舗がイベントブースを兼ねているので、しょっちゅう開店時間が変更になるのですケド、公式サイトではトップに告知してないため、イベントスペース貸し出しイベントをクリックして確認しておかないと、行ってみたら、やってなかったということが多々ありますー。 それから、特に夕方担当の特定のメイド様の接客に疑問を感じることがありますー。 忙しいのは判りますし、多くは望まないのですケド、せめて「行ってらっしゃいませ」の挨拶くらいはしてほしいなーと思いますー。 昼担当のメイド様の接客が素晴らしいだけに、もったいないですー。 最後にいつものようにオススメメニューですケド、もちろん一部既製品を使ってると思いますケド、LAMM様の料理は基本的にメイド様の手作りなので、カルボナーラですら毎回味が違うのですよー。 そういうわけで、もなQは特に調理担当メイド様の個性が出るツナチーズトーストにしますー。
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