2002/10/15
シリアルの話1
てんてんの書くことだから、シリアルで「カルビーのフルーツグラノウラはケロッグのそれよりも美味しい」とか書くんじゃないかと心配した人がいるかも知れませんが、ご安心を。今回のシリアルはシリアルバスの話です。
時代はシリアルです。パラレルバスはレガシーになっていきます。例えば最新の規格、IEEE1394にしてもUSBにしてもシリアルバスですし、ATAすらシリアルに代わりつつあります。逆にパラレルバスであるプリンタポートやPS/2ポートやパラレルATA、SCSIといったものは「レガシー」と呼ばれ、消滅しつつあります。実を言うと、PCIバスですら3GIO(3rd Generation I/O・・第三世代入出力の略)で、シリアル化する計画が進行中です。では、何故時代はシリアルなのでしょうか。そもそもシリアルとかパラレルというのはバス(データ転送経路)の転送方法のことを指す言葉です。シリアルバスはデータの転送を1本のラインで行い、パラレルバスは複数のラインで行います。車で言えば単車線の道路か複数車線の道路かという話ですから、単純に考えれば複数車線のほうが速い気がします。しかし、実際にはシリアルバスのほうがパラレルバスよりも速いため、パラレルバスがレガシーになりつつあるのです。では、何故単車線であるシリアルが複数車線であるパラレルよりも速いのでしょうか。実を言うと、同一クロックにおいてはシリアルバスよりもパラレルバスのほうが速いのです。今言ったことと矛盾しているじゃないか!と言われる前に説明しますが、あくまで同一クロックなら、です。そしてシリアルバスはクロック数を高くすることができますが、パラレルバスは高くすることができないのです。何故そんなことが起こるかというと、また道路に例えますが、複数車線の道路であるパラレルバスをn台の車がスタートしたとしましょう。そうするとゴール地点では、このn台の車が同時にゴールしなければなりません。1秒でもずれたらアウトです。
続きます。
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