2002/04/23
アンパンマンの深い世界の話2
続きです。
アンパンマンとバイキンマンの死骸を食べることで「カビルンルン」が増殖すると、今度は世の中が「カビルンルン」だらけになってしまいますから、「カビルンルン」に対する捕食者が存在しなければなりません。これはもう、バイキンマンとドキンちゃんに違いありません。このことから、バイキンマンが何故アンパンマンを襲うのかという理由も見えてきます。もし、バイキンマンがアンパンマンを倒してしまったら。この時点で自らの餌である「カビルンルン」の有効な増殖手段を失います(あとは自分が餌になるしかない)。よって、バイキンマンの目的はアンパンマンを倒すことではありません。バイキンマンがアンパンマンを襲う真の目的は、その顔を入れ替えさせること、つまり自分の餌である「カビルンルン」に餌を与えることに尽きます。だからこそ、バイキンマンはアンパンマンをどんなに追い詰めても、決して倒すことがないのです。また、バイキンマンと違って死んで入れ替わることの無いドキンちゃんがバイキンマンに無理難題を押しつけるのも、アンパンマンの顔を入れ替えさせるためであり、また、本来はそれができる立場にあるにも関わらず、もっと有効な戦略を打ち立てようとはしないと考えられます。つまりここには食物連鎖が存在していたのです。アンパンマンにおける食物連鎖を、まとめてみましょう。ドキンちゃんとバイキンマンが「カビルンルン」を食べます。「カビルンルン」はバイキンマンの死骸とアンパンマンの古い顔を食べます。バイキンマンの死骸とアンパンマンの古い顔はバイキンマンとアンパンマンの戦いによって供給されます。なんと、この食物連鎖の頂点に存在しているのはドキンちゃんだったのです!
では、ドキンちゃんとは何者でしょうか。これに関しては赤カビではないか、という説が有力です。ドキンちゃんが赤カビであるなら自らが増殖するために最適なのは食パンであり、だからこそ食パンマンを追い掛け回しているのでしょう。
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