2002/03/14
放送基準の話2
続きです。
その他にも「武力や暴力を表現する時は、青少年に対する影響を考慮しなければならない」なんてのもありますが、考慮しているんでしょうか。また、「児童を出演させる場合には、児童としてふさわしくないことはさせない。特に報酬または賞品を伴う児童参加番組においては、過度に射幸心を起こさせてはならない」とありますが、児童に人生相談をさせて、その回答を笑うような番組は民間放送番組ではないのできっと問題ないのでしょう。ゲームで競わせて、勝ったほうが商品をもらえるような番組もあったような気がしますが、気のせいでしょう。第四章は「家庭と社会」です。「家庭生活を尊重し、これを乱すような思想を肯定的に取り扱わない」「結婚制度を破壊するような思想を肯定的に取り扱わない」。私はドラマを見ませんから、守られていると信じていますよ。第五章の「教育・教養の向上」については、語ることはありません。この世に教育番組が存在しないことが判るだけです。第六章の「報道の責任」や第七章の「宗教」に関しては、おおむね守られているようです。しかし第八章の「表現上の配慮」は、かなり怪しいと思いますね。「心中・自殺は、古典または芸術作品であっても取り扱いを慎重にする」とありますが、アニメにおいて自殺的行為を美化していない番組を探すほうが難しいでしょう。「占い、運勢判断およびこれに類するものは、断定したり、無理に信じさせたりするような取り扱いはしない」に至っては、朝の情報番組の全てが違反しています。全てを断定口調で行い、しかも出演者の星座を元に、それが真実であるかのように語っていない番組など、ありません。「医療および薬品の知識に関しては、いたずらに不安・焦燥・恐怖・楽観などを与えないように注意する」とありますが、私が今までテーブルトークで突っ込みを入れた全ての項目がこれに引っかかると思います。特に最近は花粉症関係で「迷信は肯定的に取り扱わない」という項目にすら触れるような、いい加減な知識で語られているものばかりです。
続きます。
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