2001/07/15
アルファベットの話1
今日はアルファベットの文字がどのような意味を持っていたかについて書こうと思います。
まず最初はAです。Aは牛の角を表しています。なぜ牛の角なんかが栄えあるアルファベットの先頭に来たかというと、これは当時、牛を何頭持っているかがその人物の経済力をあらわしていたためです。牛はそのままでも食料になりましたし、その乳を加工して乳製品を作ることもできました。また牛糞は燃料にもなりました。つまり非常に役に立つ大事なものだったわけです。Aを持っていることが偉いことだったわけで、先頭に持ってきたわけです。食料をたくさん持っていれば次は家ですね。Bは家を表しています。部屋が二つあるんですね。Cはちょっと難しいですが、駱駝の足の形だそうです。Dはドアを表します。Eは実はいまだになんなのかわかっていませんが、食料と住居が出たのですから衣服を表したのではないでしょうか。Fは釘を表す記号でした。Hは家を囲む壁や掘、垣根などを表し、Iは腕の形、Kは手のひら、Lは家畜を追うための棒で、Mは波の形、Nはよくわかっていませんが、魚か蛇のことだと言われています。Oは目をPは口を表します。顔文字で:Pなんてのを見かけることがありますが、これは実は語源的には正しかったんですね。Qは猿の姿だそうです。Rは頭を表します。Sはちょっと難しいですが、元々はwのような記号で、歯を表していました。Tもよくわかりませんが、トレードマークとして使われていたようです。Vは掛け金を表しています。Xは不明です。一応、かんぬきか掛け金だろうということになっています。Yは手の指を表しています。Zはギリシャ語から派生した文字で、不明です。
ついでなので?と!の語源も説明しましょう。?には諸説ありますが、有力なのはQUAERE(尋ねる、求める。QUERYの語源?)のQかQUAESTIO(質問。QUESTIONの語源?)のQと語尾のOをくっつけたQOで、これが変化して?になったとされています。Oが.になるという感覚がいまいちよくわかりませんが、!のほうははっきりとわかっており、ラテン語で感嘆を表すIOを縦に並べてOが.に変化し、!になったということですからOは.になるものなのでしょう。
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