2001/06/04
シンクロシニティの話
最近、身内や友人関係で不幸が続いております。私の義理の大叔母様あたりになると年齢的にもやむを得ないと思いますが、そこから始まって私の会社での弟(と呼ばれている人)の母が亡くなり、昔の仕事仲間の父が亡くなり、と段々と年齢が若くなってきました。そしてついに私と数年しか違わない叔父が脳出血で倒れてしまったのです。さすがに叔父は死には至らず、絶対安静からやっとリハビリできるところまで回復しましたが。なんで今年はこんなに病気や怪我が多いんでしょう。
この手の連鎖反応をシンクロシニティと言います。シンクロシニティの本を読むと、明らかに偶然であることがあたかも故意に発生したような書き方がされています。どんなに確率が低くても確率というものはゼロではない以上発生しうるのです。量子論の世界まで入ればやかんに火を入れた瞬間にそのやかんが凍りつくことすら確率的にありえるのです。その事象が一度しか発生していないのであればそれはたまたま起こったことということを逆に証明している結果になります。偶然ではなく、故意としか思えないような現象も実はシンクロシニティなどではなく、理由があったりします。例えばシンクロシニティの本には野村監督が阪神の監督に就任する際の入団発表の日や時間を取り上げて6という数字が絡んでいる、これは偶然とは思えないなんて書いてあったりします。それはそうでしょう。野村監督は縁起を担ぐことで有名ですから、わざわざ自分で6の数字に絡むようにしたというだけの話です。よく言われる飛行機事故が連続して発生するという話も実は飛行機事故があれば自分も同じような事故を起こさないように普段よりも気を使って運転することになり、それがかえって極度な緊張とストレスを引き起こして事故に繋がるという心理的な要因で説明できます。最初に書いた話も前世紀のころに来世紀まで生きようと思っていて、本当に来世紀が来てしまったら張り詰めたものが切れてしまったと考えればおかしなことではありません。
シンクロシニティに関してもう一度書きます。シンクロシニティに根拠なし。ただの妄想以外のなにものでもありません。


 

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