2001/03/29
漫画同人はもっと凄いの話
ちょいとぺんぎんBBSで気になる話が出ていたので昔のつてを使って色々と聞いて回りました。漫画同人はもっと凄いことになっているようです。
もともと小説界のほうは商業デビューしても単行本を出さないと暮らせないくらい稿料が安いというのは知っていましたが、漫画系はメジャー誌はともかくH系マイナー誌では単行本出ても暮らしていけないそうで、稿料的には大差ないんだけれど必要経費が全然違う、とのこと。まあ、スクリーントーンとか色々必要でしょうから。んで、どうやって暮らしているかというとH系マイナー商業誌でデビューしてそのネームバリューを生かして同人誌を出し、そっちで儲けるというのがパターンなようです。同人誌は印刷代も大してかからないし、印税率100%、しかも税金誤魔化せる(犯罪です。本当は確定申告が必要です)上、昔は年に二回しか稼ぎどきがなかったのですが、今は同人専門のショップとかあって、かなり安定した収入を稼げるとか。商業誌の存在意義ってのはネームバリューを得るためだけで、そのため稿料が安くても気にならないそうです。編集のほうにも確認したのですが、もうこのへんは暗黙の了解だそうで、稿料抑えてそのかわり同人誌が出る場合は雑誌のほうでCM打つという、持ちつ持たれつの関係が出来上がっているそうです。もはや構造的癒着状態で、このへん、発行される雑誌の数からもマーケットのパイの大きさからも漫画系のほうが凄いことになっています。ただ、ではマイナー商業誌は手を抜いているかというと、そんなことはなく、いかに売れる作家をたくさん抱えて発行部数を伸ばし、ネームバリューを上げるかによって稿料をどこまで安く抑えられるかが決まる上、同人のほうで版権絡み出されたときに関連出版会社との関係が悪化しないように注意を払ったりで以前よりも大変だとか。
小説の場合は同人→商業という流れが一般で、商業→同人というのは、ほとんどないのですが、漫画の場合同人→商業→同人とか商業→同人というパターンも当たり前にあるようです。なんか私の知らないダークな世界が広がっていて非常に興味深いのですが危険なのでこれ以上裏を取るのは、やめておきます。


 

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