2000/11/24
予言の話
私はよく予言めいたことを言います。このときの的中確率は実に90%を越えます。もちろんこれは私に特殊な能力があるわけでも、本当に予言しているわけでもありません。私が行っているのは単なる予測に過ぎません。私の予測が当たる理由というのは非常に単純で、しかも理屈があり、また誰にでもできることです。私の理屈を短い言葉で表現するなら「世の中は想像しうる最悪な状況に陥るか、想像だにできない最悪な状況に陥る」です。
最初に行うことはある事象に対して自分の想像のつく中で最悪な状況を幾つか仮定します。これをカードに一枚一枚記入します。そしてその最悪な状況が一つ書かれたカードの事象が起こったとき、次に起こり得る最悪の状況を幾つか仮定します。これもカードに書きます。中には同じ結論に到達するものも出てきますが、それぞれを別のカードに記述します。新しいカードに対して同様の作業を次々に繰り返せば軽く百以上のカードができます。最後にこのカードをまとめあげていきます。共通項を見つけます。幾つか例外はあるでしょうが、だいたい95枚くらいは一つにまとまります。それが結果となります。こうして求めた最悪の結果というのが実際に発生する可能性は経験上やはり95%くらいです。掛け合わせれば約90%になります。私が過程を説明せずに結果だけぽんと出すのにもこのへんに理由があります。その過程をすべて説明できるわけがないですから。また、誰でも訓練すれば私のように自分の脳の中でできるようになります。
予言者になることは誰にでもできることではありませんし、もしかすると誰にもできないことかもしれませんが、予測者になることは誰にでもできることなのです。ではお前は競馬や宝くじを予測できるのかという反論もあるでしょう。確率的なことを述べるなら考えられる事象を全て整理していけば最終的に恐らく当たるでしょう。ただし、たぶん結果は一つにはまとまらず、ほとんど全ての種類の馬券を買うか全ての組み合わせの宝くじを買わなければならなくなると思いますが・・・。


 

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